俳優・町田啓太と考える、装う美学。
ディオールをまとう。【25年春夏】

アエラスタイルマガジンが現代のファッションアイコンとして推す俳優・町田啓太が、名門ブランドの最新クリエイティブと邂逅（かいこう）。そこに通底するフィロソフィーに敬意を表しつつ、装いに込められた美意識を読み解き、表現する。今回はディオールのコレクションから。

クラフト、アトリエの技術、そして職人たち……。そんなキーワードに裏付けされた今季のディオールのコレクションは、どこか“ほっこり”したムードを宿しつつも、キム・ジョーンズの感性を経たラグジュアリーな気品が光る。

「ストイックなカッコよさとはベクトルの異なる魅力があり、リラックスした温かみや素朴さ、着る者に委ねてくる“何か”に心が引かれる。着崩しても決して崩れ過ぎず、洗練されて映るのは不思議だ」

アーカイブをたどると、構築的なクリエイティブが得意なブランドであることが容易に見て取れる。そのイズムを根幹に有しつつも、時代を呼吸し軽やかに変容する……。モードとは、かくも面白きものかな。

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町田啓太（まちだ・けいた）
1990年生まれ。俳優、劇団EXILEメンバー。映画『チェリまほ THE MOVIE ～30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい～』『太陽とボレロ』『ミステリと言う勿れ』、テレビドラマ『テッパチ！』（フジテレビ系）、『ダメな男じゃダメですか？』（テレビ東京）、『unknown』（テレビ朝日系）、『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』（NHK）など話題作に多数出演。７月にはNetflixシリーズ『グラスハート』、12月にはNetflix映画『10DANCE』（W主演）が控える。4月11日より、テレビ東京ドラマ９『失踪人捜索班　消えた真実』に主人公の城崎達彦役で出演！