紳士の雑学
フォーマルは黒いスーツを着てればいい?スーツの着こなしQ&A
2017.06.24
ビジネスシーンで着用するスーツや、礼服と言われるスーツがあるが、黒ならばいずれもフォーマルなシーンで着用してもいいのだろうか?その答えは「NO」だ。同じ黒でも昼夜の区別、格式でルールが違う。ここではフォーマルなスーツの中でも代表的な4タイプを紹介する。
01.MORNING COAT モーニングコート
昼間の第一級とされる正礼装。別名、カッタウェイフロック。後裾の長い上着に共地のベスト(慶事はグレー系も可)、縞(しま)柄のパンツ、ウイングカラーのドレスシャツ、シルバー系の無地か縞柄のアスコットタイ、手袋を持つというのが基本的なスタイルである。
02.DIRECTOR’S SUIT ディレクターズスーツ
昼間の準礼装。モーニングの略装という位置づけ。シングル一つボタンのジャケット、もしくはダブルのジャケットに、グレー系のベスト、縞柄のパンツを合わせるのが基本。ただし、昨今ではハウンドトゥースや、グレンチェックのパンツにすることも多い。
03.EVENING COAT イブニングコート
夜間の第一級とされる正礼装。テールコート、燕尾(えんび)服と呼ばれることも。後裾の長い上着に、側章付きのパンツ、白のボウタイとベスト、ウイングカラーのドレスシャツ、足元にオペラパンプスを合わせるのが基本。皇室や政府主催のレセプションなどで見られる。
04.TUXEDO タキシード
ディナージャケットとも言う。ピークドラペルやショールカラーのジャケットに、側章付きのパンツ、ウイングカラーシャツに黒のボウタイ、カマーバンドかカマーベストを着用するのが基本。ブラックタイと指定されたときは、このスタイルが必須だ。
出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)