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ファッション トレンド スナップ1

2017.07.11

写真・図版 大西陽一

写真・図版

ピッティ・イマージネ・ウオモ(通称ピッティ)は、イタリアのフィレンツェで年2回開催されるメンズファッションの展示会で、スーツメーカーからカジュアルブランドまでリアルなメンズの服や小物が一堂に集まる祭典です。期間中にはイタリアだけでなく世界各国のバイヤーやメーカーが集まり、彼らの着こなしがモードブランドとは違うリアルトレンドを発信しつづけているという点から注目されています。

ただ最近は、スナップされたい!というコスプレ状態(トレンドを盛りもり)の方々が目立つようになり、SNSに上がるスタイルもコスプレ系のほうが多くなってきてしまいました。
そんな状況のなか、冷静に日本人も「これならマネできるかも!?」「この部分だけ取り入れるのはあり!」というものを厳選して紹介していきます。

まずは、スーツスタイルから。6月のピッティは、連日30~34度という猛暑。そのなかでスーツをどう着こなしているかをご覧ください。

写真・図版

先鋒はこのミスター。日本ではあまり見られないような、スーツのドレスアップスタイル。シングルのスリーピーススーツのように見えますが、実はジャケットはダブルです。南イタリアのファッショニスタが昔からよくやるダブルジャケットのハズシのテクニックですが、こういう着こなしは北イタリアの方はほとんどしませんね。

コットンのバンダナを首元に巻くスタイルは、今年の1月のピッティから継続しているトレンド。ここをブランドの大判シルクのスカーフにするのはNG。このVゾーンのヌケ感は、バンダナサイズでないと出せませんよ。

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こちらのミスターは、鮮やかなブルーのスーツにTシャツ。イタリアでは、Tシャツをスーツの下に着ることはあっても、半袖シャツを着る人はほとんどいません。

昔、アメリカのテレビで放映された『特捜刑事マイアミ・バイス』というドラマが日本でも人気でしたが、当時はイタリアのゆったりしたシルエットのスーツにTシャツを合わせていました。あのスタイルとは、イメージがかなり違いますね(笑)。

ポイントは、白のポケットチーフとTシャツをインしているところ。ポケットチーフは日本でもっと活用してほしいアイテム。Tシャツでも相手に対して敬意を払った印象を与えるように思いますが、どうでしょう……。わざわざリネンのポケットチーフを買わなくても、手持ちのハンカチでいいのです。

それと、このTシャツをパンツに入れるスタイルは賛否の分かれる着こなし。日本では、Tシャツはアメリカ流のアウトが一般的。対してイタリアでは、基本Tシャツはインとマンマから教えられています。

デザイナーのアルマーニさんも、ポートレートではT シャツをインしてましたよ!

写真・図版

こちらは、ダブルスーツにTシャツ。ポイントは、白スニーカーで素足。ジャケットのボタンが、白のアンティーク仕上げなので白スニーカーが悪目立ちしていません。

さて、今回のスナップの3人に共通している点を最後に。素材がウール100%ではない! ここが、実はかなり大事なポイントです。コットンであったり、ウール×麻だったりすることでカジュアルなインナーや靴とのバランスが取れているのです。

今回は、こんな感じです。次回は大きなトレンドではありませんが、確実にピッティで増殖しているスーツの着こなしを紹介しますね!

プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもマネできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウォッチをつづける。

ファッション トレンド スナップ2→

Photograph & Text:Yoichi Onishi

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