旅と暮らし
ポルシェ911シリーズは、スポーツカーか? 高級車か?
2017.07.28
ポルシェといえば、スポーツカーの代名詞。しかし、その一方で、しつらえの良さも魅力になっている。エントリークーペである718ケイマンから、サルーンモデルのパナメーラ、そしてSUVモデルのカイエンまで、ほとんどのポルシェ車で、高級な作りを見ることができる。
それは、長い歴史を誇り、ポルシェの名を不動のものにしてきた911シリーズであっても同様だ。モデルチェンジを経るたびにボディーは大きくなり、911は堂々としたルックスをまといながら、インテリアにラグジュアリーなムードを備えてきた。エグゼクティブやビジネスエリートのためのドライバーズカー、そんなイメージさえたたえている。現代のポルシェ911は、スポーツカーであり、高級車でもあるのだ。
性能を向上させながら、高級化路線を突き進むポルシェには、旧来のポルシェらしさを尊重するファンの嘆く声がある一方で、都市部を中心に日本でも人気を高めている。
エントリーSUVのマカンでは発売当初、いざオーダーをしても、納車が何カ月も先となる状態が続いた。
特にこの5年ほどは、ポルシェの販売台数の伸びは目を見張るものがある。2011年3658台、12年4661台、13年4869台、14年5385台、15年6690台、16年6887台(いずれも1~12月の累計、日本自動車輸入組合による)となっており、16年は11年の2倍近くに迫る右肩上がり。今年17年も1~6月の半年間ですでに3585台をマークしている。ポルシェ人気は、とどまることを知らない。
人気輸入車であればこそ自宅のガレージに収めたいもので、条件さえ合えば、911はやはり検討したいモデルのひとつ。プライスタグは、¥12,440,000から設定されている。
いっそのことカブリオレをチョイスして、オープンカー通を演出するのもいい。今回紹介したのは、ラインアップのなかでも走りを追求したモデルである911カレラGTSのカブリオレ。3リッター水平対向6気筒DOHCツインターボエンジン(450ps=331kW)をリアに積み込み、最高速度308km/h、0→100km/h加速3.8秒の高性能を誇る。その半面、優雅に流すクルージングもこなすフレキシブルさをもち、走りの質は折り紙つきだ。
アルカンターラとレザーで仕立てられた高級インテリアに囲まれ、風を感じて高性能車を走らせる。最高の瞬間に、自然と口元がほころぶだろう。
※写真は、実際の日本導入モデルと仕様が異なる場合があります。
※価格はすべて消費税込のものです。
<データ>
車名:ポルシェ911カレラGTSカブリオレ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4530×1880×1295mm
ホイールベース:2450mm
駆動方式:RR
エンジン:3リッター水平対向6気筒DOHC24Vツインターボ
トランスミッション:7速AT(PDK)
最高出力:450ps(331kW)/6500rpm
最大トルク:56.1kg-m(550N-m)/2150~5000rpm
タイヤ:前245/35ZR20、後305/30ZR20
車両本体価格(税込み):\20,540,000
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
http://www.porsche.co.jp
Text:Haruhiko Ito(office cars)