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サルヴァトーレ フェラガモで、これが欲しい。
リッチなファーと味わいレザーを楽しむ個性派トート
2017.10.11
若くしてアメリカに渡り、靴職人としてキャリアをスタートさせたサルヴァトーレ・フェラガモ。M・モンローやA・ヘプバーンなど、堂々たる銀幕のスターから大いなる支持を受けた後の1927年、イタリアに帰国し自身の名を冠したブランドを立ち上げる。
王侯貴族や富裕層を顧客に迎えるなどの発展を続け、1960年代にはシューズをはじめとするアクセサリー、それに男女のウエア類まで手がけるトータルブランドとして成長する。なかでも多くのファッショニスタによって、いまも愛用されているのが個性豊かな鞄だ。
写真のバッグもフェラガモらしいオリジナリティーを大胆に加えた話題作。手提げハンドルを入れ口に平行して付けるのではなく、入れ口をまたぐように取り付けており、ハンドルを握って持つことで独特なフォルムが生まれる趣向も実にユニーク。
ボディーはシックかつプレーンなグレーレザー製ゆえに、控えめな装いにも品よくなじむ仕上がり。それでいて本体入れ口にあしらったアストラカンファーが、さりげなくもつ人の個性を際立たせるしゃれたディテールも兼備する。
まさに大人がもつべきデザインバッグの理想がここに結実しているのだ。
<写真>
鞄本体に使われるレザーはしなやかさを極めたカーフスキン。製作段階と仕上げ段階の2回にわたりシェード加工が施されており、味わい深いムラ感を表現している。また、脱着式のストラップは別売りモデルも用意されており、気分によって付け替えを楽しむことも可能。バッグ(W46×H44.5×D12㎝)¥380,000、ストラップ¥92,000/ともにサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン 0120-202-170)
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Text:Tsuyoshi Hasegawa (04)