旅と暮らし
名物ぞろい! 昭和のパワーランチを生んだ〝街の中華店〞
[部長の名店]
2017.11.14
さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」をご紹介します。
証券マンをはじめ大手町の企業戦士のおなかを満たしてきた路地裏の名店。日本人の味覚に合う中華料理を追求し、数々の名物メニューを生み出してきた。
シュウマイはその大きさに驚かされる。つなぎはほとんど使わずシンプルにしょうがで風味付け、辛子と醤油で食べる創業以来の味。
「変えるとお客さまに叱られます」と総支配人の松田秀章氏。
部長は麺類とのセットが定番だ。『台南担々麺』(1100円・税込)は澄んだ鶏ガラスープ、ニラ、4種の豆板醤を使った肉あんがバランスよく絡む。シュウマイは1個(170円・税込)から追加できる。昼時は行列するが、たいてい10分以内。相席を融通し合う背中にビジネスマンの連帯感がにじむ。
Photograph:Reiko Masutani
Text:Akane Matsumoto