腕時計

SIHH2018 ジュネーブサロン・レポート
ジャガー・ルクルト

2018.02.22

SIHH2018 ジュネーブサロン・レポート<br>ジャガー・ルクルト

新作時計の初春到来を高らかに告げる恒例の「SIHH(ジュネーブサロン)」が1月15日から19日まで開催された。昨年は毎年3月に実施される「バーゼルワールド」からジラール・ペルゴとユリス・ナルダンが移行。今年もエルメスが新しく参加したほか、カレ(Carré des Horlogers)と呼ばれる特設会場に17ブランドが出展。大型パビリオンを構える18ブランドと合わせて、過去最多となる35ブランドが競演した。ラグジュアリーな雰囲気の中で静かな熱気が漂う会場で発表された新作から、魅力的なモデルを紹介していこう。

スポーティ・エレガンスをコンセプトとした新コレクション「ジャガー・ルクルト ポラリス」

1833年創業の名門老舗マニュファクチュールであり、毎年のように驚異的な複雑機構を発表してきたが、今年は久々に新しいコレクション「ジャガー・ルクルト ポラリス」が登場した。

1968年に発表されたアラーム機能付きダイバーズ・ウォッチ「メモボックス・ポラリス」をイメージリソースとして、エレガントでありながらスポーティ、かつ実用性に優れたアクティブなスタイルが追求されている。

ケースはシャープな直線で造形されたラグとスリムな曲線のベゼルで構成。これに操作しやすい大きめのリューズや各種ボタンを組み合わせることで、スポーツ・イメージを際立たせている。ダイヤルも視認性の高い大型インデックスや太い時分針を備えているほか、3つの同心円を共通のデザインパターンとして、それぞれ仕上げを変えることで立体的な奥ゆきを表現。また、ストラップタイプはインターチェンジャブルになっており、工具不要で簡単に取り替えられる。

ジャガー・ルクルトのメンズ・コレクションは丸形の「マスター」と角形「レベルソ」に大別される。2002年にはケース内部の機密性を保持する特殊なリューズ機構を持つ「マスター・コンプレッサー」を追加。防水深度の高い本格的なダイバーズモデルもラインアップした大型ケースのスポーツコレクションだが、これをエレガントにブラッシュアップして、ビジネスユースにもフィットするよう進化させたのが「ポラリス」と位置付けられる。

新コレクションにもかかわらず、オートマチックからクロノグラフ、クロノグラフ・ワールドタイム、さらにヴィンテージ感を強調したデイト、そしてアラーム付きメモボックス(世界1000本限定)とバリエーションが充実。価格や機能による選択範囲が広い。

最もベーシックなモデルは「ジャガー・ルクルト ポラリス・オートマチック」だが、2時位置のボタン操作で回転できるインナーベゼルを搭載しているので、これを回転させて三角のポイントを分針に合わせておけば、会議などでの経過分が一目で分かる(60分まで)。

  • 400_1_jaeger-lecoultrepolarisautomatic-9008480
    「ジャガー・ルクルト ポラリス・オートマチック(Q9008480)」。回転式インナーベゼルを搭載。自動巻き(自社製キャリバー「898/1」)、パワーリザーブ約40時間、ケースはステンレススチール、直径41.0㎜、厚さ11.2㎜、100m防水、\750,000(税抜き)、今春発売予定。
  • 400_2_jaeger-lecoultrepolarismemovox-9038670
    「ジャガー・ルクルト ポラリス・メモボックス」。回転式インナーベゼルとアラーム機構を搭載。自動巻き(自社製キャリバー「956」)、パワーリザーブ約44時間、ケースはステンレススチール、直径42.0㎜、厚さ15.95㎜、200m防水、\1,425,000(税抜き)、今春発売予定、世界限定1000本。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

問/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833

プロフィル
笠木恵司(かさき けいじ)
時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房や職人、ブランドCEOなどのインタビュー経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)。

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