美しい時計

バーゼルワールド2018 レポート
ブルガリ

2018.05.14

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年明け1月のSIHH(ジュネーブサロン)に続いて、バーゼルワールドがスイスで3月22日〜27日に開催された。1917年から始まった商品見本市をルーツとして、昨年に100周年を迎えた国際的な時計と宝飾の展示会。多彩な新作が数多く披露された。今年のトレンドは最後にまとめるとして、日本でも人気の高い有力ブランドから注目のモデルをピックアップしていく。

自動巻きトゥールビヨンで4度目の世界最薄記録を達成!

イタリアを代表するラグジュアリーブランドだが、近年はハイレベルな時計技術と類いまれなデザインセンスを融合した意欲的な傑作を発表してきた。八角形を基本とする独特のデザインに110面にも及ぶファセットを施した「オクト」が人気ロングセラーに成長するだけでなく、2014年からは究極の薄さを追求。同年はトゥールビヨン、続く16年にはミニッツリピーター、翌17年にも自動巻きで3回もの世界最薄記録を樹立。

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「オクト フィニッシモ トゥールビヨン オートマティック」。世界最薄の自動巻きトゥールビヨン。パワーリザーブ約52時間、ケース&ブレスレットともにチタン、直径42.0㎜、厚さ3.95㎜、50m防水、世界限定50本/¥13,470,000(税抜き予価)、5月発売予定。

そして、今年のバーゼルワールドでは、自動巻きトゥールビヨン「オクト フィニッシモ オートマティック トゥールビヨン」で4度目の世界最薄を達成した。ムーブメントの厚さはわずか1.95㎜。ケース厚でもなんと3.95㎜。一般的にケース厚が10㎜を下回るとスリムと呼ばれるので、その半分以下というのは驚異的な薄さだ。にもかかわらず、パワーリザーブは約52時間で実用性はいささかも犠牲にしていない。手首に優しく吸いつくような心地よい装着感が、「世界最薄」を納得させてくれるはずだ。

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「オクト フィニッシモ オートマティック」。極薄自動巻きムーブメントを搭載。パワーリザーブは約60時間。輝きを抑えたサンドブラスト仕上げを採用。温もりを感じさせるマットな風合いになっている。ケースはステンレススチール、直径40㎜、厚さ5.15㎜、30m防水/¥1,460,000(税抜き予価)、5月発売予定。

「世界最薄」をひと足早く先行したミニッツリピーターでは、「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン」が登場した。モデル名に読み込まれているように、ケース、ベゼル、ケースバックにカーボン・シン・プライ (CTP)と呼ばれるエポキシ熱硬化性樹脂とPeek(ピーク)という特殊樹脂を使用。特にCTPは力強い音響特性を備えたハイテク素材であり、超軽量ながらも炭素繊維を含んでいるので堅牢性も高いという。ちなみにケースだけで22グラム、ストラップ込みの総重量でも47グラムしかない。音で時間を告知する伝統的な複雑機構に、現代の革新的な素材を導入した新作だ。

昨年に発表されて自動巻きの世界最薄を記録した(当時)「オクト フィニッシモ オートマティック」では、サンドブラスト仕上げによる新作が追加された。ケースは18Kローズゴールドと、ロジウムコーティングされたステンレススチールの2タイプ。どちらも金属の輝きを控えめに抑えた温もりのある風合いが魅力。極薄の個性的なケースに優しく優雅な表情を与えている。

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「オクト フィニッシモ スケルトン」。極薄手巻きムーブメントによるスケルトンモデル。輝きを抑えたサンドブラスト仕上げが内部のメカニズムを引き立てる。パワーリザーブ約65時間、ケースは18Kピンクゴールド、直径40.0㎜、厚さ5.37㎜、30m防水/¥3,220,000(税抜き予価)、6月発売予定。

このサンドブラスト加工は、ダイヤル側から極薄自動巻きムーブメントのメカが見られる「オクトフィニッシモ スケルトン」にも採用。18Kピンクゴールドの柔和な輝きが、ブラックに塗装された内部の機構を引き立てている。

ブルガリ・グループのウオッチ部門マネージング・ディレクター、グイド・テレーニ氏は、近年の躍進ぶりについて「グループのジェラルド・ジェンタ、ダニエル・ロートは複雑時計で有名なブランドですが、これまでは拠点が分散していました。そのスタッフを2009年からひとつの工房に結集。目的を同じくするブルガリの仲間という意識を共有した成果だと思います」と語った。世界初を連発してきた薄さへの強いこだわりは、それによる技術力の証明というよりも、ラグジュアリーブランドとしての「エレガントの追求」から必然的に生まれたという。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

問/ブルガリ ジャパン 03-6362-0100

プロフィル
笠木恵司(かさき けいじ)
時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房や職人、ブランドCEOなどのインタビュー経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)。

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