靴
クリスチャン ルブタンのエスパドリーユ、前から、横から、後ろから。
2018.05.24
エスパドリーユほど夏を感じさせる靴はないだろう。至って気楽に履けるうえ、ジュート縄のナチュラルな表情が、強い日差しにもよく似合う。何げない軽装をエレガントに格上げしてくれるのは、こんな一足。
まるでジャクソン・ポロックの抽象画を思わせる芸術的なテキスタイルは、西アフリカの手染め生地「バジン」をヒントに、大胆なタイダイ染めを施したもの。そこにあえて古典的な装飾具のタッセルをあしらうことで、美しい違和感とともに、モードな雰囲気を醸し出すのに成功している。また、アイコニックなレッドソールでブランドの美意識を主張する一方、ジュート縄で表現したトウキャップの可愛らしさなど、いい意味で“らしくない”デザインは、ルブタンの新境地を感じさせるのには十分な仕上がり。
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
問/クリスチャン ルブタン ジャパン 03-6804-2855
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Tetsuya Satoh