靴
サルヴァトーレ フェラガモのエスパドリーユ、前から、横から、後ろから。
2018.05.25
エスパドリーユほど夏を感じさせる靴はないだろう。至って気楽に履けるうえ、ジュート縄のナチュラルな表情が、強い日差しにもよく似合う。何げない軽装をエレガントに格上げしてくれるのは、こんな一足。
シンプル イズ ベスト……。ファッションにおいて散々使い尽されたクリシェも、フェラガモの一足を目の当たりにすると、いまだ有効であると言わざるを得ない。ひと際目を引くのは型押しで施された定番モチーフのガンチーニ。それ以外は、潔いほどソリッドに削ぎ落とされたデザインとなっている。さらにカーキのヌバック素材にブラウンのジュート縄を合わせてワントーンにまとめ、内側もすべて同色で仕上げる徹底っぷり。ソールにはラバーを施し軽やかな履き心地でタウンユースも申し分なし。装飾を排した極めてシンプルな作りが、逆説的にフェラガモの圧倒的なブランド力を浮き彫りにしている。
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
問/フェラガモ・ジャパン 0120-202-170
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Tetsuya Satoh