紳士の雑学
通気性と耐久性に優れているのはどれ?
知っておきたい、代表的なソールの素材
2018.07.25
おしゃれは足もとから──とは、いまや使い古されたファッションの常套句か? 否、それは決して色あせることのない、ビジネスマンのための金言。加えて、足は「第2の心臓」と例えられるほど、健康面でも大切な部分。ゆえに、靴選びには正しい知識を備えて臨みたい。貴兄のおしゃれの華麗なる第一歩を、アエラスタイルマガジンがしっかりと後押ししよう。
Sole Material 代表的なソールの素材
オールレザー
通気性を保ち耐熱性に優れ、自然な伸縮性が底の返りや足なじみのよさを発揮する、快適性の高い底材。ただし耐水性やグリップ力に難がある。ハーフラバー
レザーソールの利点をある程度保ちつつ、堅牢さを高めるためにラバーを前半分に貼りつけるソール。安定性や耐水性もアップする。
コマンド(ラグ)ソール
独特の深い凹凸が優れた防滑性を発揮する底材。もともとは登山靴用に開発されたが、英国陸軍が大量に発注したことからこう呼ばれている。ダイナイト ソール
ソールに施された鋲型の凹凸がグリップ力を生む底材。凹凸が側面に見えないシンプルな形状なので内羽根式の靴に装着しても違和感がない。
リッジウェイ ソール
あぜ道の名が示すように、帯状のくぼみでフィンのような凸部を作って接地性を高めた底材。ラウンドトウの靴型にマッチするソールパターン。ヒールチップ
摩耗しやすいトップリフト(ヒールの接地面)の外側後端に取りつける補強のための小片材料。素材には金属、ゴム、プラスチックがある。
クレープソール
ラテックスを酢酸で凝固させた板材を使ったラバーソール。柔軟なクッション性の高さが特徴で、デザートブーツのソールとして知られている。ビンテージスチール
摩耗のリスクにさらされるソールのつま先を補強するスチール製のトウチップ。石畳の多いヨーロッパではとても重宝する、見えないおしゃれ。
出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)