紳士の雑学

ランボルギーニが考える真のラグジュアリーとは?
『ランボルギーニ・ラウンジ』で見た“人生の楽しみ方”

2018.07.20

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カティア・バッシ アウトモビリ・ランボルギーニのチーフマーケティングオフィサー。各分野で活躍する世界中の女性と意見交換会をする「Female Advisory Board(FAB)」の主宰者でもある。

日本のビジネスマンの辞書から車が消えつつある現実に多少の違和感を覚える読者もいるのではないだろうか。車が憧れの対象から移動手段に変わる。価値観の変化と言えばそれまでだが、「時代の空気」に流されて、モヤモヤ感を抱えているビジネスマンだっているに違いない。

折しも、昭和の少年たちの憧れ、スーパーカーブームのど真ん中に君臨したランボルギーニが、「もしランボルギーニのアパートがあったら」というコンセプトのもと東京・表参道のバツアートギャラリーで『ランボルギーニ・ラウンジ』を開催した(現在は終了)。すでにニューヨークやロサンゼルス、メルボルンで好評のうちに開催され、満を持しての東京開催。なにしろ、日本は世界で2番目にランボルギーニが売れている国なのだ。

「ギラギラした贅を尽くした空間だったら居心地悪そうだな」と危惧しつつのぞいたそこは、なんとも洗練された、押しつけがましくないコージーな空間だった。なるほど、これがランボルギーニの考えるラグジュアリーか。

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日本人オーナー所有のランボルギーニ・ミウラSV(参考商品)。リーヴァの木製家具とともに。

このイベント開催に合わせてアウトモビリ・ランボルギーニ初の女性役員を務めるカティア・バッシ氏も来日。「日本が大好き」と言う彼女にランボルギーニが目指し、提案しつづける“ラグジュアリー”について伺った。

「私たちは単にスーパースポーツカーを作っているわけではないんです。車を通して、自らの感性や感情を表現するという最高のぜいたくを提案したいと考えています」

ランボルギーニが考えるラグジュアリーはインフォーマルなもの。たとえばランボルギーニはほぼ制約なしにオーナーの思いどおりにカスタマイズができる。さらには、この春、初のSUV『ウルス』がデビューしたことで、公道でもサーキットでも、雪道でもオフロードでも砂漠でも、シーンを選ばずに走れるブランドになり、ランボルギーニのステージはますます広がった。

「自分自身を表現できる、そして個性的な体験を積みかさねることができる、それこそが真のラグジュアリーだと考えています。たとえば、カーシェアリングに興味のあるミレニアル世代でも、A地点からZ地点にただたどり着くだけの体験より、どんな車でどんなシーンのなかに自分がいるかを自覚したドライブ体験のほうが何倍も楽しいはずです。それこそがラグジュアリー。ランボルギーニに乗るということは、シーンを楽しむことであり、強い個性を表現することです」

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「伝統を重んじて保守的」というのがバッシ氏の日本人ビジネスマンに対する印象。

「保守的に見える日本のビジネスマンたちも、実はどこかで自己表現をしたいと考えているに違いありません。車はもちろん、住空間、食、環境問題に対するアプローチなど、私たちが取り組んでいる活動はすべて、いわゆる富裕層に向けたものではなく、『人生を楽しみたい』すべての方々へのメッセージなんです」

最後にバッシ氏は「私自身、いつも自分自身の人生を大事にすること、自分らしく過ごすことを考えています。人生は短い。もっと人生を楽しみましょう!」と笑った。ランボルギーニが提案するラグジュアリーは、自己表現であり、個性的な体験。やっぱり車は移動するだけの道具ではない。一周回ってそんな価値観が再び芽生えそうな予感。

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    各年代のランボルギーニからヒントを得たフィンガーフーズの数々。
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    ピレリ、ミズノ、テクノモンスターなどランボルギーニがコラボする各種アイテムも。

Text:Sachiko Ikeno

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