接待と手土産
「らしい」手みやげで相手に印象を残す
[秘書課の御推奨手みやげ]
2018.08.08

たとえば、皆さんが誰かに手みやげを贈るとき、気にする点はなんだろう。贈る相手の顔を思い浮かべて、その背景にあるストーリーも考慮して、いくつかの候補のなかからビンゴを選ぶ。流行に敏感な相手ならいま最も旬なものを、本物志向ならオーセンティックなものを、希少価値を重んじるなら限定商品や行列のできる店のものを。そんな感じだろうか。
今回の手みやげマスター、ワーナー・ブラザース テレビジョン&ホームエンタテイメント、シニアバイスプレジデント秘書・松浦郁子さんは「エンターテインメントの会社からお贈りする手みやげ、ということをいつも意識しています」と言う。
それはつまり、「箱や袋を開けた瞬間にパッと目を引く。ワッと歓声が上がる。楽しい気持ちになる。そんなものです」とのこと。
確かに松浦さんプレゼンツの3点は、いずれも、目にしただけで心躍るラインナップ。イマドキの言葉で言えば、インスタ映えしそうなものばかりだ。
「フレンチフライ専門店の広尾〝アンド ザ フリット〟のドライフリットは最近発売されたもの。パッケージがスタイリッシュです」
味は『プレミアムソルト』『ハーブ アンド ゴルゴンゾーラ』『黒トリュフソルト』『ハニーソルト アンド バター』『アンチョビ アンドガーリック』の5種。岡持ち風ボックスで贈ればインパクトも強い。
写真中央は、女性ならずともその美しさに声を上げそうになる“UN GRAIN”のスイーツ。
「美しいのはもちろん、手を汚さずに、ひと口で気軽に食べられるのも選んだポイントです」
撮影現場などの陣中見舞いに手みやげを用意することも多い松浦さん。おいしいことは言わずもがなだが、慌ただしく人々が動き回る撮影現場では手軽に口に入れられるものが喜ばれる。
同様の気遣いで言えば、“ 白金(プラチナ)や”のいなり寿司も、役者が手軽に口にほおり込めるサイズとして歌舞伎界から人気が広がった逸品。
「裏返しになっているお揚げにツヤがあって、キレイです。数も調整できるので陣中見舞いにはぴったりだと思います」
これら松浦さんの手みやげリストにある共通項は、前述した「エンタテインされていること」。お渡しした相手から「さすがワーナーさんですね」と思われれば、大成功だ。手みやげは、会社や個人を映す鏡。「らしい」手みやげをチョイスできれば、会社のことも、自分のことも深く印象に残すことができる。
1.写真上:ドライフリット オカモチ(プレミアムソルト2袋、ハーブ アンド ゴルゴンゾーラ1袋、黒トリュフソルト1袋、ハニーソルト アンド バター1袋、アンチョビ アンド ガーリック1袋、計6袋入)¥3,210/アンド ザ フリット 03-6417-9824 ※アンテナショップ(渋谷ヒカリエ店)、期間限定ショップ以外では中身が異なる場合があります
2.写真中:UN GRAIN 生菓子詰め合わせ ¥2,556/アン グラン 03-5778-6161
3.写真右:一口いなり 四君子折り詰め 3人前 ¥4,212/GINZA PLATINUMYA 03-3542-9090
Photograph:Mitsuru Kugue[still]、Akina Okada[model]
Text:Sachiko Ikeno