接待と手土産
すべて実食! 自慢の手土産。#7
「廣尾 瓢月堂」の六瓢息災
2018.11.12
健康でいつも元気でいてほしい
という言葉の代わりに、この手土産を贈る。
今週の手土産は、かしこまった席や目上の人への手土産としても安心して贈ることができる「廣尾 瓢月堂」の「六瓢息災(むびょうそくさい)」。無病息災にちなんだ縁起のよい名前のついた3センチ四方の小さなお菓子には、名前に負けないくらいたくさんのこだわりが詰まっているのだ。
商品のラインナップは3種類。アーモンド、くるみ、カシューナッツなどのナッツ類をショウガと合わせたペーストを、バター風味のサクサクのビスキュイに挟んだ「プレーン」、中味は同じでチョコレート味のビスキュイを使用したシックな面持ちの「ショコラ」。ラム酒を利かせたシロップに漬け込んだイチジクと6種類のドライフルーツを合わせた餡(あん)をプレーンのビスキュイに挟んだ新顔の「無花果(いちじく)」。どれもほどよい甘さで大人の味わいだ。
廣尾 瓢月堂では、この味わいを守るために、徹底した素材選びに始まり、製造から完成までの手間のかかる工程のすべてを熟練の職人が手作業で行っている。ショウガは、新生姜を仕入れてひとつひとつ手で皮をむき、特製の蜜に1年漬け込んだものを使用。ショウガといえば古くから漢方薬の原料や香辛料として使われてきた健康食品。身体を温める効果もあるため、これからの季節にはもってこいだ。さらに木の実や松の実などの滋養食材も加わり、ヘルシー志向の人にも喜ばれそうだ。
ひと口食べると、ショウガの爽やかな風味とナッツの香ばしさが口いっぱいに広がる。風味豊かなイチジクもぜいたくな味わい。バターの利いたビスキュイがいい味を出している。洋菓子のようでもあり、お茶やコーヒーはもちろん、ワインなどのお酒のお供にも好まれそうだ。
こだわりのボックスには、俳画家の藪本積穂氏による6つの瓢箪(ひょうたん)の墨絵が描かれ、高級感も十分。手ごろな価格、適度な大きさ、調和の取れた味わいに、ヘルシー志向の健康食材の数々が加わり、申し分ない手土産だ。なにより大切な相手に無病息災であってほしいというメッセージを込められることが、「六瓢息災」を最高の手土産にしているのだ。
廣尾 瓢月堂 中目黒店
東京都目黒区上目黒1-19-5
営業時間/10:00~19:00
価格/3種12個入り2073円、3種20個入り3402円、3種30個入り5248円など
※価格はいずれも税込み
問/03-6303-2731
http://www.hiroo-hyogetsudo.com/
※店舗は他に、東京駅、品川駅、新横浜駅、羽田空港国内線ターミナルにもある。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Mayo Morino