田中 圭、
パーティーは終わらない。

いま最も〝数字を持っている〞と話題の男、俳優の田中 圭。小誌創刊10周年であるこの一年、表紙に連続登場していただくことが決定した。甘さと辛さが入り交じる〝甘辛王子〞が巻き起こす、老若男女を魅了するパーティーは終わらない――。

花束が似合いすぎている。

「嫁に花束？　しょっちゅうプレゼントしてますよ。年に何度も」

よくよく聞けば、撮了時にもらう花束のことで「そうとも言いますね」とふざけて笑う。

「誕生日や記念日はだいたい肉を食って終わり。花は自分で買う習慣はなかったんですが、今年１月に母が亡くなって供花をたまに買うようになりました。やかましい母ちゃんでしたね。小学校低学年のときに離婚して、祖父母もいないので、僕が20歳で一人暮らしを始めるまでずっと母子２人。親父とは会っていなかったのでほとんど記憶もないですし、これといった感情もない。最近になって親父が少し前に死んだと聞きました」

最愛の母の死。仕事への影響はあったのだろうか。

「自分ではわからないですね。僕らの仕事は影響があっちゃだめなので、ないつもりでいるけどあるかもしれないし。母がいちばん見たかったであろう僕の姿が、亡くなった後、というのが皮肉だなと思いますけど、きっと天国で『私のおかげ』と言ってると思う」

４月期に主演した「おっさんずラブ」（テレビ朝日系）が「東京ドラマアウォード２０１８」の連続ドラマ部門グランプリを受賞、自身も主演男優賞を獲得した。大きな変化のある一年だった。

「人が変わるきっかけって〝人〞だと思う。衝撃的な出会いでなくても、これまで出会ったたくさんの人によって少しずつ変わっていく自分がいる。万人に好かれることは無理だけど、自分が好きな人、自分を好きでいてくれる人たちを大事に、小さな縁を積み重ねていきたい。先日、親しいプロデューサーにすごい心配されたんですよ。『普通は今のポジションを守ろうと警戒するが、お前はしていない』って。『なんでそんなこと言うんですか』と聞いたら……」

インタビューの続きはアエラスタイルマガジンVol.41で。
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田中 圭（たなか・けい）
1984年、東京都出身。2000年に任天堂『マリオパーティ３』のCMでデビュー。2003年ドラマ『WATER BOYS』で注目を集める。今年４月期に放映されたドラマ『おっさんずラブ』での主演が大好評。2019年2月より東京、愛知、兵庫、宮城、福岡の順で公演される舞台『チャイメリカ』のチケットが好評発売中！