旅と暮らし

男心を刺激するオープンカー
ポルシェ718ボクスターGTS

2018.12.06

男心を刺激するオープンカー<br>ポルシェ718ボクスターGTS

ポルシェのラインナップで、モデル名の末尾につく「GTS」は、特別な意味を持つ称号だ。高性能車にさらにチューンを施し、走りを磨き上げたモデルの証しなのだ。

今回紹介の718ボクスターをはじめ、クーぺモデルの718ケイマン、911の各モデルなど、それぞれでGTSは特別な仕立てになっている。ボクスターとケイマンの718シリーズではトップレンジであり、911でも格上のターボやGT3などを除けばトップにポジショニングされている。

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718シリーズのGTSに搭載するエンジンは、2.5リッター水平対向4気筒DOHC16Vターボ。NAからダウンサイジング4気筒ターボに変更してから3年が経過しようとしているが、2リッターと2.5リッターを搭載する718シリーズにおいて、もちろん最高のスペックに仕上げられている。

最高出力は365psを誇り、最大トルクは6速MTが42.8kg-m、7速のデュアルクラッチ式AT「PDK」仕様が43.8kg-mだ。PDK仕様では0-100km/h加速を4.1秒でクリアし、最高速は290km/hに達するという動力性能を実現している。

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高性能エンジンをミッドシップに搭載した718シリーズで、クーぺのケイマンを選択するか、オープンのボクスターを選ぶかは、実に難しいタスクだ。価格差は39万円。美しいラインのルーフで覆われたクーペは走りに徹するコックピットでそのパフォーマンスを存分に楽しめ、一方、オープンなら風を切って走るという醍醐味が加わってくる。好みやライフスタイルによるだろうが、筆者はやはりオープンで走る感覚を諦めきれない。

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718ボクスターGTSのエクステリアを眺めると、そのスタイリングに魅了される。特にリアエンドの処理は格別。最近のポルシェの各モデルは、リアセクションのデザインが、テールライト点灯時を含め、精緻(せいち)で美しい。考え抜かれたデザインは、特別なモデルであることを改めて認識する部分だ。

718ボクスターGTSの車高は、ベースとなる718ボクスターSと比較して10mmのローダウン。これはスポーティーなサスペンションの装備によるものだ。ちなみに、高速時には、テールエンドのスポイラーが自動アップ。安定性の向上とともに、その仕組みについ、にやけてしまうのは機械好きでギミック好きな男の性分というものだろうか。

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718ボクスターGTSのコックピットに収まると、特別な仕立てに囲まれる。アルカンターラを用いたインテリアは、ドライビングの楽しさを高めるうえに、手触りを含め、上質さを楽しませてくる。ステアリングのセンターにはポルシェエンブレム。シートバックにはGTSのロゴが配されている。

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一度、ポルシェを味わうとまたポルシェを選びたくなる。ドイツ車の各ブランドでよくある魔法だが、スポーツカーというカテゴリーであるため、強力なアディクションに陥ってしまうのがポルシェだ。その魅力に完全に心が奪われてしまう。

718のシリーズではケイマンの標準モデルが673万円から、ボクスターが712万円から。今回紹介のGTSはスペシャルモデルであり動力性能で勝るが、標準モデルでもポルシェの魅力を存分に味わえる。

先日、SUVモデルであるマカンの新型の予約が始まったが、こちらもプライスタグは699万円から。心憎いラインナップで、2019年もまたポルシェの各モデルが気になって仕方ない一年になるだろう。

※写真は、実際の日本導入モデルと仕様が異なります。
※価格はすべて消費税込のものです。

<データ>
車名:ポルシェ718ボクスターGTS
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4385×1800×1270mm
ホイールベース:2475mm
駆動方式:MR
エンジン:2.5リッター水平対向4気筒DOHC16Vターボ
トランスミッション:6速MT/PDK (7速AT)
エンジン最高出力:365ps(269kW)/6500rpm
エンジン最大トルク:6速MT42.8kg-m(420N-m)/1900〜5500rpm
 PDK 43.8kgm(430N-m)/1900〜5000rpm
タイヤ:前235/35ZR20、後265/35ZR20
車両本体価格(税込):6速MT¥10,380,000/PDK¥10,922,000

ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
http://www.porsche.com/japan/

Text:Haruhiko Ito (office cars)

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