調べ・見立て

編集長の「見立て」。
バレンタインデーとホワイトデーの、新しいスタイル。

2019.03.11

写真・図版 山本 晃弘

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「ハロウィーンの市場規模が、バレンタインを超えた」と話題になったのは、2016年のこと。その年、「バレンタイン1340億円/ハロウィーン1345億円」となったのです。翌2017年はチョコレート業界の奮起もあったのか、「バレンタイン1385億円/ハロウィーン1305億円」と抜き返しています。ただ、じつはその後はバレンタインもハロウィーンもいずれも数字を落としているのです。2018年は、「バレンタイン1300億円/ハロウィーン1240億円」。さらに今年、2019年のバレンタインは1260億円と推計されています(※一般社団法人「日本記念日協会」の推計データ)。

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理由は、いろいろと考えられるでしょう。恋をしない人が多くなったとか、海外のショコラティエなどによる百貨店のバレンタインフェアが振るわなくなったとか。ここ数年は、ビジネスシーンでのパワハラやセクハラに、いままで以上に注意が払われるようになったことが関係しているように思われます。アエラスタイルマガジンwebの「調べ」の結果でも、「仕事関係者からのバレンタインの贈り物に期待していますか?」に「バレンタインって何?」と答えた読者は4人に1人、25%にも上ります。

じつは、アエラスタイルマガジン編集部では昨年からバレンタインのスタイルを変えました。バレンタインにいろいろなドーナッツをいっぱい買って来てテーブルに置いておき、男性も女性も好きなタイミングで好きなドーナッツを頰張るのです。仕事の合間の、「おつかれさま」ティーブレイク。人それぞれに選ぶドーナッツのタイプが違っていて、「それを選ぶとは意外だなぁ」といった、ちょっとしたコミュニケーションが生まれます。

そもそもは、バレンタインデーに女性から男性に、ホワイトデーに男性から女性に……そうした従来の習慣が面倒になったとのが正直なところです。つまり、バレンタインにまとめてしまいましょう、という新スタイル。ただ、今年はこれをさらに進化させようと考えています。ホワイトデーにもドーナッツを買って来て、その日も女性男性問わず食べようとかなと。

もちろん、必ずしもドーナッツでなくてもいいと思います。チョコレートでも、クッキーでも、和菓子でも。男女を問わず、職場の仲間が何かをおいしそうに食べているのを見るのは楽しいではありませんか。あなたの職場でも、試してみてはいかがでしょうか。

プロフィル
山本晃弘(やまもと・てるひろ)AERA STYLE MAGAZINE
編集長

「MEN’S CLUB」「GQ JAPAN」などを経て、2008年に朝日新聞出版の設立に参加。同年、編集長として「アエラスタイルマガジン」をスタートさせる。新聞やWEBなどでファッションとライフスタイルに関するコラムを執筆する傍ら、幅広いブランドのカタログや動画コンテンツの制作を行う。トークイベントで、ビジネスマンや就活生にスーツの着こなしを指南するアドバイザーとしても活動中。2018年には初の執筆書籍「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。」を刊行。

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