旬のおすすめ
個性的な品揃えの元気な古着店を紹介
古着はいまも面白い
第9回/SOLAKZADE
2019.03.22
ビンテージのアイウェアというジャンルで、メガネ愛好家やファッション感度の高い人から熱狂的な支持を受けるソラックザーデ。2005年に岡本龍允さんと岡本 竜さん兄弟が、大阪で予約制のショールームを開設、2012年に原宿表参道沿いにあるゴローズビルの地下に店舗をオープン。1階はメンズのアンティークジュエリー、地下はビンテージアイウエアを扱っている。
「すべてデッドストック未使用の状態のいいビンテージアイウエアをコレクションしているよ。1800年代から1990年代のクオリティの高いものを1万本以上ストック。探偵をしていた祖父がおしゃれな人で、金の指輪やイヴ・サンローランの眼鏡、ボルサリーノのハットなど、粋な小物を身につけていたスタイルから大きな影響を受けたよ。中でもヴィンテージサングラスの魅力に取り憑かれちゃって。専門にコレクションし始めるうちに、バックグラウンドをリサーチしていたらいつも時代ごとのヒーロー達が作ってきたカッコいいスタイルや物語に出合った。それは音楽や映画、クルマなどと一緒に、欧米の各時代のカルチャーを深掘りしていく作業になって、レストアや修理の技術、レンズなどの光学知識、視力測定の技術なども独学で深めていった。日本では誰もやってないことだったし、気がつけば海外からいいお客さんたちがリスペクトの気持ちをもって会いにきてくれるようになって、気がついたら店になっていたんだ。僕は買い付けとかで店にいないことが多いですが、親身なスタッフがいるので、安心してビンテージの世界に入ってきてください」と話す岡本龍允さん。個性的なアイウェアを探している方はぜひ訪れてほしい。
<1929>
アメリカ最古の老舗アイウェアブランド、アメリカオプティカルの金張りフレーム。「当時の古いカタログにも掲載されているモデル名マディソン E4921。フレーム全体を繊細な彫金が覆っています。ラウンドシェイプ、尖った 3 面リム、サドルブリッジ(イチヤマ)、ケーブルテンプルなどすべてにおいてクラシックです」
<1940年代フランス製のフレーム>
最近脚光を浴びているフランス製のビンテージアイウエア。「1940 年代後期に作られた、フレンチザイルのフレッシュカラー (Flesh Color) のフレーム。このカラーのフレームは 第二次大戦期である1930年代から1940年代にかけて、アメリカ、フランス、イギリスで作られたものになります。フレッシュカラーは『肌色』の古い言い方で、ピンク、オレンジ、イエロー、ベージュのような色のものを指します」
<1960年代製クリスチャンディオールのサングラス>
こちらのド派手なサングラスはクリスチャンディオールのもの。「ヒッピー、フラワームーブメント時代を象徴するビッグラウンドでサイケデリックなデザイン。12金張りのメタルベースにハンドペイントの装飾、ガラスレンズの仕様。ビッグメゾンによる当時最先端のアヴァンギャルドなデザインとクラフト感溢れる作りが時代の替わり目を生々しく感じさせるミュージアムピースです」
※価格はすべてお店にお問い合わせください
SOLAKZADE
住所/東京都渋谷区神宮前4-29-4 goro’s Bldg.B1F
問/03-3478-3345
営業時間/14時〜19時(予約優先制)
休水曜
Photograph:Yusuke Uchida(MAETTICO)
Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)