旬のおすすめ
カジュアルが変わる。
春の週末はレザー②
2019.04.23

変わるのはスーツばかりではない。カジュアルも新たな局面を迎えた。目指したのは品性を感じさせつつ、新鮮さを覚える装い。キーアイテムに挙げたのは、スエードのブルゾン。週末に旅に出る。見知らぬ地での体験が男を大人にする。
五感に押し寄せる未体験の空気
異国情緒漂う路地裏に身を置いて

1935年の誕生からデザインが不変といわれるヴァルスターの名作ブルゾン。ジーンズではなく、ウールのスラックスが着こなしを大人の印象へと導く。
ひとりで過ごす非日常の時間
潮風を頰に受けながら何を思う

サンドカラーのやわらかなラムスエード。素材の上質さにより、シンプルなライダースが知性的な雰囲気を帯びる。実は内側のファスナーポケットに収納できるパッカブル仕様。まさに旅のワードローブとしてふさわしい。
屋台に腰を下ろす新参者
時代が移っても人の熱が街をつくる

カバーオールのようなデザインをしっとりとした質感のシープスエードでラグジュアリーな仕上がりに。トップスは同系色でまとめて、ボトムスには墨黒のパンツを。旅先で街並みに溶け込む、それも装い術のひとつ。
寺院と高層ビルのコントラスト
対極のはざまに己の存在価値を探る

大きめのファスナートップが特徴のブルゾンは、きめ細かなブラウンのスエード。プリーツ入りのグレンチェックパンツやコンビカラーのローファー、クラシックなアイテムが大人らしい品性を醸し出す。
Photograph: Masanori Akao(whiteSTOUT)
Styling: Masayuki Sakurai
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Coordinate: Tetsuro Tsujimura
Edit & Text: Kenji Washio
※アエラスタイルマガジンVol.42からの転載です