旅と暮らし

必要なサービスを自分で選択、エアアジアで旅巧者になる

2019.06.13

必要なサービスを自分で選択、エアアジアで旅巧者になる
エアジアは「Now Everyone Can Fly(誰もが手軽に大空を飛べる)」をビジョンに掲げ、2001年から運航を開始。就航路線はアジアを中心に25カ国140以上の都市。日本からも5カ国、14路線が就航。

LCCの「安かろう悪かろう」は思い込み!? 
エアアジアのチケット価格がお手頃な理由とは

先日、タイのリゾート地を訪れる機会があった。場所は、世界中からバカンス客が訪れるプーケットとプーケットからパンガー湾を挟んだ場所にあるクラビ。いずれも日本からの直行便はなく、バンコクで国内線への乗り換えが必要だ。利用した航空会社は、「エアアジアX」。「エアアジア」の中長距離路線を運行する関連会社である。

「エアアジア」はいわゆるLCC(Low Cost Carrier)で、日本では格安航空会社とも称される。格安という語感から「安全性やサービスがおざなりになっている」といった印象を持ち、敬遠している人が多いかもしれない。しかし、それは大きな誤解である。

LCCが安いのは、不必要なコストを削減しているからだ。例えば、エアアジアが保有する機材は、エアバス社のA320とA330だけ。部品や整備、操縦訓練なども2機種分となり無駄が省かれる。

Shambala1
客室乗務員が自社広告に出たりイベントにも参加し、PRに大きく貢献している。

LCCのことを日本では、格安航空会社と説明されるが、安全やサービスに関わりのない部分において、徹底的にコスト削減を行うことで「格安」ではなく「適正」な価格のチケットを販売していると言ってもいいだろう。

「Fly-Thru」なら国際線から国内線への乗り換えがスムーズ

エアアジアXを選んだ理由は、価格だけではない。ほかの理由のひとつに、国内・国際線のいずれにも対応するシームレスな乗り継ぎサービス「Fly-Thru(フライスルー)」がある。うれしいのは、受託手荷物が最終到達地までそのまま運ばれることだ。異なるエアラインの場合、国際線から国内線に乗り換えるときに、手荷物の預け直しが発生する。ロストバケットの危険性も高まるし、なにより面倒だ。

DSC07620
国際便に乗り換えるドンムアン国際空港では、スタッフが待機。

ほかにも、「Fly-Thru」ならドンムアン国際空港では専用エリアで入国審査を受けられるので、長蛇の列に並ぶことがなかった。また、通常のLCCであれば発生するドンムアン国際空港での空港税約2500円もかからないといったメリットがある。

Fly-Thru以外では、必要なサービスを自分で選択できることも選んだ理由だ。通常運賃に含まれるのは7kgまでの機内持ち込み手荷物のみ。受託手荷物や食事といったサービスは有料。食事は必要ないという人や荷物が少ないバックパッカーは、お得な通常運賃で搭乗すればいい。

食事を楽しんだり、受託手荷物があったりするなら、予約時に事前購入できる「バリューパック」がオススメ。重量20kgの受託手荷物、機内食1食、標準座席の指定がセットになっており、バラバラで購入するよりお得だ。

静かで雰囲気がいい「クワイエットゾーン」で落ち着いた空の旅

エアアジアには複数の座席エリアがあるが、利用したのは、最も一般的なスタンダードシート。深夜の長距離高速バスに比べれば格段に楽である。

as-0420
スタンダートシートの座席前後の間隔は約78cm以上、座席幅は約40cm以上。体格にもよるが、新幹線並みの快適性と感じた。成田~バンコクにかかる約7時間くらいなら、余裕だった。

静かに過ごしたい人は、ノイズを最小限に抑えた「クワイエットゾーン」を選ぶといい。このエリアは、10歳未満の子どもや乳児連れは利用できない。また、ビジネスクラスにあたる「プレミアムフラットベッド」も準備されており、優雅な空の旅が楽しめる。

premium-flatbed-3
フルフラットベッドになるプレミアムシート。チェックインや搭乗、受託手荷物受け取りの優先サービス、プレミアムラウンジも利用できる。

食事は、バリエーションが豊富。路線によって異なるが、成田~バンコク路線では、6種類から選ぶことができた。

  • resize-DSC07518
    機内で購入した場合は単品で150バーツ(約515円)だが、事前予約価格は全品同一で、ドリンク付きで120バーツ(約412円)と少しお安くなる。食事以外にスナックやデザートも多数。
  • DSC07516のコピー
    セレクトしたのは「グリーンカレー」。スパイスが利いており美味。

日本政府観光局のデータでは、タイは日本人の渡航先第5位と非常に高い人気を誇る。ビジネスでも5000社を超える日系企業が進出しており、出張で訪れた人も多いだろう。そういった意味でも、成田、関空、名古屋、新千歳、福岡の各空港から毎日、複数の直行便があり、タイでの国内線乗り換えもスムーズなエアアジアは使い勝手がいい。もし、食わず嫌いでLCC未経験なら、ぜひ一度、エアアジアを利用してみてほしい。

Text:Tukasa Sasabayashi

買えるアエラスタイルマガジン
AERA STYLE MARKET

装いアイテム

おすすめアイテム

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. なじみの街、浜松町「東海飯店」で<br>MCマッチ!?が餃子を頰ばり“生トーク”!<br>マッチと町中華。【第11回】

    なじみの街、浜松町「東海飯店」で
    MCマッチ!?が餃子を頰ばり“生トーク”!
    マッチと町中華。【第11回】

    週末の過ごし方

    2024.03.29

  2. ホテルインディゴ軽井沢で、<br>憧れの“別荘時間”を楽しむ。

    ホテルインディゴ軽井沢で、
    憧れの“別荘時間”を楽しむ。

    週末の過ごし方

    2024.04.15

  3. 超一級のエンタメを体感するリゾートへ。<br>インスパイア・エンターテインメント・リゾート

    超一級のエンタメを体感するリゾートへ。
    インスパイア・エンターテインメント・リゾート

    週末の過ごし方

    2024.03.28

  4. 発売を記念したポップアップストアも登場!<br>「ボス」のブランドアンバサダー・大谷翔平選手との<br>新作カプセルコレクションを発表。

    発売を記念したポップアップストアも登場!
    「ボス」のブランドアンバサダー・大谷翔平選手との
    新作カプセルコレクションを発表。

    カジュアルウェア

    2024.04.11

  5. 半蔵門『三貴苑』で“麺喰い”マッチも驚く<br>絶品つけめんに舌つづみ!<br>マッチと町中華。【第12回】

    半蔵門『三貴苑』で“麺喰い”マッチも驚く
    絶品つけめんに舌つづみ!
    マッチと町中華。【第12回】

    週末の過ごし方

    2024.04.12

紳士の雑学