旅と暮らし

新型レンジローバー・イヴォーク、
デザイン以上の魅力は?

2019.07.18

新型レンジローバー・イヴォーク、<br> デザイン以上の魅力は?

レンジローバー・イヴォークは、2010年にデビューし、2011年に発売された。以来、世界中で累計80万台以上を販売。ファーストモデルでいきなりの大ヒット作となり、自動車マーケットに大きな影響を与えた。

今回、フルモデルチェンジを受け、新型となったイヴォーク。その魅力は? テストドライブで探った。

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先代(つまり初代)イヴォークの日本での販売開始は2012年3月。発売から6年で日本での販売台数は1万台を突破した。日本の購入者に行ったアンケートでは、購入理由の第1位は「デザイン」。実に60〜70%のユーザーが、デザインを購入の理由に挙げている。スポーツカーやスペシャルティーモデルでは、デザインが購入理由として挙がることも多いが、SUVでは珍しいという。

先代のイメージを踏襲した2代目のスタイル。コンパクトなボディーサイズのほか、低く抑えられたクーぺスタイルなどSUVでありながらスペシャルティーモデルを彷彿させるエクステリアのイメージは、先代と同様だ。しかし、実際に屋外で新型を目にすると、資料や写真ではわからない魅力に気がつく。明らかに洗練された印象で、精緻なディテールの処理など好感を抱くポイントにあふれる。

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ヘッドライトまわりは、よりシャープになった薄型デザインにLEDライトを組み合わせ、フロントグリルも質感を向上。ドアをロックもしくは走行を始めると格納されるドアハンドルなど、エクステリアのグレードアップは多岐にわたる。またインテリアもスタイリッシュにまとめられ、センターの大型モニターは面を合わせてスッキリとインパネに収められている。

エクステリアもインテリアも、SUVイメージより都会的なスペシャルティーモデルとしてのキャラクターを先代以上に強めた印象だ。

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搭載するエンジンは、いずれもターボを組み合わせ、2リッター直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン2種(P200とP250)、2リッター直列4気筒INGENIUMガソリン+モーターのマイルドハイブリッド(P300 MHEV)、そして2リッター直列4気筒INGENIUMディーゼル(D180)の計4タイプ。マイルドハイブリッドの搭載は、ジャガー・ランドローバーで初となる。

販売ボリュームが多く見込まれるP250は、動力的には低回転から高回転まで扱いやすく、また、ディーゼルエンジンも厚いトルクでボディーをたくましく引っ張る。コーナーが連なるワインディングロードでは、軽快なフットワークが魅力的で、ルックスのイメージ同様、スポーティーな身のこなしだ。

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「オート」「草/砂利/雪」「泥/わだち」など7つのモードから選択できる「テレインレスポンス2」や、夜間や積載量が多く後方視界の悪いときにルームミラーに映像としてリアの様子を映し出せる「ClearSightインテリアリアビューミラー」など、機能のグレードアップは数え切れない。なかでも「ClearSightグラウンドビュー」は、まるでボンネットがないかのようにフロント下の様子を、タッチスクリーン上に映し出す世界初の機能(写真)。フロントグリルとドアミラーに設置したカメラで撮影した像を映像処理してドライバーに提供するシステムだ。

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都会的なスタイリッシュSUVとしての魅力を語るには到底このスペースでは収まりきらない。最大渡河水深は、旧型に比べて100mmもプラスされた600mmを実現。スタイリッシュな内外観だけでなく、荒れた路面をたくましく走破できるオフロード性能も誇る。
ラグジュアリーとオフロード性能の融合。ある意味、理想的なSUVといえる新型イヴォーク。その登場は、レンジローバーというブランドの魅力の深さを改めて認める機会となった。

※写真は、欧州仕様車のもの。実際の日本導入モデルと仕様が異なります。
※日本仕様は右ハンドル。
※価格はすべて消費税込のものです。

<データ>
車名:レンジローバー・イヴォーク SE P250
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4380×1905×1650mm
ホイールベース:2680mm
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直列4気筒DOHC16Vターボ
トランスミッション:9速AT
エンジン最高出力:249ps(183kW)/5500rpm
エンジン最大トルク:37.2kg-m(365N-m)/1200〜4500rpm
車両本体価格(税込):¥6,460,000

ランドローバーコール 0120-18-5568
https://www.landrover.co.jp

Text:Haruhiko Ito (office cars)

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