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FASHION VIEW
「ビジネス」と「カジュアル」の境界線。
BARBA

2019.10.08

この夏、イタリアのフィレンツェで開催された第96回「ピッティ・イマージネ・ウォモ」の会場は、カジュアル化の傾向にさらなる拍車がかかった印象だった。いま、ビジネスとカジュアルの境界線はどこにあるのか。人気ブランドから届いたひとつのキーアイテムを軸に、ビジネスとカジュアルのそれぞれを着こなす。すると、旧態依然な価値観を超えた、新たなスタイルが浮かんでくる。

チェック柄のシャツ

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右:ブラウンのチェック柄には同系色のネクタイを合わせ、ネイビースーツをよりつやっぽく。スーツ¥132,000/ラルディーニ、シャツ¥32,000/バルバ、タイ¥19,000/ニッキー(すべてストラスブルゴ 0120-383-563)、ベルト¥45,000/アンドレアダミコ、チーフ¥6,800/フランコバッシ(ともにビームス六本木ヒルズ 03-5775-1623)、靴¥121,000/チャーチ(伊勢丹新宿店 03-3352-1111
左:チェック柄のシャツとツイードパンツを組み合わせた定番のカントリーテイストを、白のニットカーディガンで都会的にアレンジ。シャツ¥32,000/バルバ、カーディガン¥55,000/クルチアーニ、パンツ¥60,000/ロータ(すべてストラスブルゴ 0120-383-563)、靴¥49,000/カメルレンゴ( 伊勢丹新宿店 03-3352-1111)、メガネ30,000/ジー エル シー オー(オプティカルテーラークレイドル青山店 03-6418-0577

ノーネクタイをきっかけに、シャツスタイルに関心が集まっている。ビジネスとカジュアルの境界線はどこか。その問いに、バルバのラファエラ・バルバ氏は「ドレスコードは厳然としてありますが」と前置きしながら語った。

「それ以前にどのように着こなすかがポイントでしょう。たとえばスーツでもタイドアップすればビジネス、白いスニーカーを合わせればカジュアルになるといったように。それは同一線上にあり、むしろ両者を隔ててしまうのはその人自身なのです」

まずパーソナリティーがあり、その延長にテイストやそれぞれのスタイルが生まれる。大切なのは、そうした自分らしさを意識することと言う。

「シャツはおしゃれをひけらかすのではなく、肌に直接触れることでむしろ着心地など自分の満足を満たすものです。だからこそ自身が投影され、魅力も深いんです」

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シャツ¥32,000/バルバ(ストラスブルゴ 0120-383-563

BARBA(バルバ)

1964年にナポリのシャツ工場として創業。創業2代目のラファエラ氏に受け継がれた後、伝統的なハンドメイドのサルトリア技術をベースにした、コンテンポラリースタイルのシャツに加え、トータルブランドに成長を遂げた。

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「アエラスタイルマガジンVOL.44 AUTUMN 2019」より転載

Photograph: Masahiro Heguri[Studio], Mitsuya T-Max Sada[Report]
Styling: Yoichi Onishi
Hair & Make-up: Yurie Taniguchi
Text: Mitsuru Shibata
Coordinate: Michiko Ohira

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