紳士の雑学
折り目は正しく!
スラックスのアイロンがけを徹底解説!
2019.10.10
日常的に動いたり座ったりすると否が応でもシワが付いてしまうもの。そのままにしておくと清潔感はガタ落ちになってしまいますし、くたびれた印象を周りに与えてしまいます。そこできちんとしたアイロンがけを覚えて、シワにないパリッとしたスラックスで颯爽と出かけましょう。
スラックスのアイロンがけに必要なもの
スラックスにきちんとアイロンをかけるにあたって、最低限用意しておきたいものはアイロン、アイロン台、当て布の3つ。またアイロンにスチーム機能が付いていない場合は、霧吹きを用意しましょう。デリケートな生地に対しては、当て布があれば傷みやテカリを抑えることができます。アイロンがけが終わったら余計なシワがつかないようにスラックス用のハンガーも準備しておきましょう。
アイロンの温度設定には注意する
アイロンの温度設定は素材によって異なりますが、高温にするとスラックスがテカったり痛んだりしてしまうので気をつけましょう。目安としては綿・麻は180~200℃、ウールは140~160℃、ナイロンなど化学繊維であれば110~130℃に設定しましょう。
アイロンがけの手順
スラックスのアイロンがけは慣れないと難しいもの。手順を覚えて折り目正しいスラックスを着用しましょう。
①腰
まずは腰部分からスタート。アイロン台に裏返して履かせて、ヒップ側から前にアイロンをかけていきましょう。その際、当て布をし、スラックスにダメージを与えないように注意しましょう。
②腰から裾
次に腰から下の裾部分をアイロンがけ。片足ずつ縫い目を合わせ、センタークリースで折られるように折り目を意識します。アイロンは押し付けず、浮かせて螺旋を描くように!
③裾を内側から
次に裾の中にアイロンを入れて内側からかけていきます。裾の折り目もしっかり出るようにかけていきましょう。
④大まかな折り目を決める
裾を抑えながら股下まで一気にアイロンをかけます。これで大まかな折り目をつけます。
⑤センタークリースを完成
大まかにつけた折り目に沿って、スチームを使ってしっかりと前後の折り目をなぞってつけます。その後、ドライアイロンで強めになぞって折り目を仕上げましょう。
⑥専用ハンガーに吊るす
アイロンがけでキレイになっても、熱を持った生地はシワがつきやすくなっています。不要なシワをつけないために専用ハンガーに吊るしましょう。
アイロンがけをするときの注意点
スラックスをアイロンがけする際はテカリ防止や生地を傷めないために当て布を忘れないようにしましょう。またアイロンのコーティングが剥がれてしまうので、ボタンやファスナーにアイロンが当たらないように注意。往復がけをすると痛みやシワの原因になりますので、アイロンは一方向に動かすことにも留意しましょう。
スラックスの日々のお手入れ方法
スラックスを毎日アイロンがけすることは手間もかかりますし、劣化も早くなります。そこで日々のお手入れでキレイに保ちましょう。
日常的な軽いシワはスチームをかけるだけで元に戻ります。また同じスラックスを毎日穿かないようにし、2日程度は休ませましょう。また、自分で取れないシワはクリーニングにお任せした方が安心ですが、出しすぎると痛みの原因になりますのでご注意を!
まとめ
①素材に適した温度設定でアイロンをかける。
②手順通りにアイロンがけをしてシワを除去する。
③日常的にスチームをかけ、できるだけシワのつけない工夫を。
Edit・Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)