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縫い目を無くしてダウンの概念を刷新
デサント オルテラインのダウン
【語れる、ダウン。10】
2019.11.26
繊細な感性を生かした、日本らしいモノづくり
電子機器、家電などでは海外勢に後れを取っている面があるが、某シャツメーカーがトラッドをよく知るニューヨークで繁昌しているというニュースを聞く限り、いまだ〝ジャパンクオリティー〞の神話は生きつづけているように思う。その証左として、日本ブランドのダウンは、〝微に入り細に入り〞の手の込みようがほかとは違う。
特に優れているところは、ダウンを湿気から守るという部分。ダウンは水に濡れると〝かさ〞が減り、空気を蓄えることができなくなり、防寒性が落ちてしまう。そこで各ブランドが生地の撥水性を高めたり、水の 浸入を防ぐべく縫い目を無くす手法を駆使したりと知恵を絞っている。日本ブランドゆえ、サイズ選びに困らないという点は言わずもがな。
“水沢ダウン”の愛称で人気の「デサント オルテライン」のハイスペックモデル「マウンテニア」。熱接着によるノンキルト加工とシームテープ加工で高い耐水性を実現し“ダウン=湿気に弱い”という弱点を克服。シルエットは細身でスタイリッシュ。
2列のフロントジップの間にはメッシュ地を採用するなど、ベンチレーションも多数配備。脇下にもジップ開閉のメッシュ地を配し、不快な熱や湿気などを逃す。
岩手県奥州市に拠点を置くデサントアパレル水沢工場。2008年に誕生した“水沢ダウン”は、裁断からダウン詰めまで全工程において職人の手で生み出される。
問/デサント ブラン 代官山 03-6416-5989
掲載した商品は税抜き価格です。
Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK. STUDIO)
Edit & Text:Ryuta Morishita