靴
オンもオフもさまになる、パラブーツのエプロンフロントダービー
いま欲しい、洗練スエードシューズ5選
2020.01.24
オンビジネスで活躍するスーツやジャケット&スラックスの足元を、いつもの表革のオックスフォードシューズから履き替えることで、つやを演出してくれるやわらかな表情のブラックスエードシューズ。熱い注目を集めるこのマテリアルが生きる厳選アイテムを紹介する。
登山靴への思い入れを原動力として磨き上げた伝統的な手仕事の技を、アルプスの麓イゼール県に構えた工房に集約して、実用性と個性とを併せ持つ高級靴を生産する「パラブーツ」。なかでも人気の高いエプロンフロントダービー「アヴィニョン」のブラックスエードバージョンである。
「アヴィニョン」で使用されるスエードは、正確に記すなら成牛革の床面を起毛させたベロアレザーであり、スエードと同様に耐久性が高く通気性に富む素材だ。しっかりとした厚みがある革なので存在感あふれる堅牢なノルヴェイジャン製法のこの靴との相性はすこぶるいい。
すっきりとしたエプロンのステッチワーク
アーモンドナッツを思わせる細長い丸みのアーモンドトウと、ハンドメイドのなめらかなステッチによるエプロンとが相まって生み出すバランスのいいフォルムは、オンビジネスへの対応にも不安がない。ソールは自社製のラバーソール「Griff2」を採用し、ソール、ミッドソール、ヒールを加硫プロセスで製造して、適度なボリューム感に抜群のグリップ、弾力性、耐久性を実現している。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu