靴
堅牢なつくりとスタイルでイギリスらしさを醸す、
バーカーのタッセルローファー
いま欲しい、アラウンド5万円の格上げ靴
2020.02.06
スーチングのジャケットとスラックスのセットアップといった節度を高めたビジネスカジュアルスタイルの足元には、程よいきちんと感を演出してくれるレザーローファーは適格なアイテム。そこで、品位あるスタイルをかなえるアラウンド5万円のローファーをセレクトする。
今回紹介するのは、1880年創業、英国における靴の聖地ノーサンプトンを拠点とするシューメーカー「バーカー」のタッセルローファー。モカやタッセルに表れる手縫いのディテールに最高の職人技が見て取れるグッドイヤーウェルト製法の逸品である。
コレクションとして用意され「Newborough」のネーミングを受けたナチュラルグレイン仕上げのカーフレザーをアッパーに用いるタッセルローファーの素材をスムースカーフにマイナーチェンジして、ビジネステイストをより強めたのがこのタッセルローファー。フルレザーのインソールとライニング。堅牢なグッドイヤー製法で仕立てたフルレザーソール。これらが英国靴らしい律儀なつくりを証明する。
伝統のラストによる端正なフォルム
使用される「LAST 69」は、現在バーカーが使用している2番目に古い木型で、オーソドックスなラウンドトウにシェイプされ、甲部の立ち上がりが美しいアッパーを形成する。モカ縫いは履き口まで続かないタッセルスリップオンスタイル。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu