靴
ビーフロールステッチでカジュアル感を色濃くさせる、
サンダースのペニーローファー
いま欲しい、アラウンド5万円の格上げ靴
2020.02.07
スーチングのジャケットとスラックスのセットアップといった節度を高めたビジネスカジュアルスタイルの足元には、程よいきちんと感を演出してくれるレザーローファーは適格なアイテム。そこで、品位あるスタイルをかなえるアラウンド5万円のローファーをセレクトする。
ノーサンプトンを本拠とするファクトリーで、イギリス国防省向け英国製レザーシューズのほとんどを生産していることで知られる1873年創業の「サンダース」。このサンダースでコレクションされた既成のアッパーデザインにビーフロールをアレンジしたのがこのペニーローファーだ。
アッパー素材には、雨や汚れへの対応性に優れたナチュラルグレインカーフを使用し、ソールは歩行時に最適なグリップ力を生むスタッデッド仕様の英国「ITSHIDE」社の「コマンドソール」を採用。堅牢さと履きつづけるうちにフィット感が高まるグッドイヤー製法で作り上げられている。
ビーフロールでカジュアルにひとひねり
ビーフロールとは、ハーフサドルの両端の接合部を補強する目的で小さな革片をかぶせステッチを当てたものを指し、その形状がタコ糸を巻かれたローストビーフを思い起こすことからつけられた名称と言われている。シンプルなペニーローファーに比べ、カジュアルな印象を強くする。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu