靴
モッズが愛したロークを象徴する
キルトタッセルローファー、ブライトン。
いま欲しい、アラウンド5万円の格上げ靴
2020.02.10
スーチングのジャケットとスラックスのセットアップといった節度を高めたビジネスカジュアルスタイルの足元には、程よいきちんと感を演出してくれるレザーローファーは適格なアイテム。そこで、品位あるスタイルをかなえるアラウンド5万円のローファーをセレクトする。
英国靴の聖地ノーサンプトンの歴史あるシューサプライヤーのひとつに数えられる1880年創業のロイヤルワラント「ローク」。その代表作としてシンボライズされるのが、伝統のグッドイヤー製法で仕立てられたこちらのキルトタッセルローファー「ブライトン」だ。
このブライトンは、1960年代に隆盛を極めた英国発のユースカルチャー「モッズ」の担い手たちが細身のスリーピースに好んで愛用したことでつとに有名だ。アッパーはイタリアの光沢の強いポリッシュドバインダーカーフを使用して、雨や汚れへの対応度を高めている。
フリンジ飾りが個性的なキルトタッセル
元来は泥除けの役割を果たしたフリンジ飾りが特徴のキルトと房飾りのタッセルを組み合わせた「キルトタッセル」は上品なアクセントを足元に作ってくれる。伝統的な意匠だからこそなせる業だ。また、ブライトンといえばエアソールが印象強いが、こちらはレザーソール仕様でビジネスシーンによりマッチするようアレンジされている。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu