カジュアルウェア
ベーシックだけど最上級、ループウィラーのパーカで「足るを知る」
2020.02.14
ファッションにはさまざまな定番アイテムが存在するが、パーカもそのひとつと言えるだろう。季節やトレンドによって、そのスタンダードも変化するが、2020年の春夏に着るべきアイテムをここで紹介。定番をアップデートして、今年のファッションを楽しもう。
今回紹介するのは「ループウィラー」のジップアップパーカ。タイトすぎず緩すぎないシルエット、腹部に配されたマフポケット、分厚く設計された袖と裾のリブなど、ディテールは至ってベーシック。ゆえにトレンドに左右されず、きちんと自分の体に合ったサイズをセレクトすれば、ワードローブのマスターピースとして長年愛用できる一着だ。
現在の一般的なスウェット生地は高速編み機によって編まれている一方、「ループウィラー」の生地は世界で唯一、日本の和歌山に現存するつり編み機で編まれ、1時間に1mほどしか生み出すことができない。そこに「ループウィラー」の魅力がある。
しっかりとした肉感と堅牢さに加え、ふわりとしたやわらかさも感じられるこの生地は、スェット地においては最高級と言っても過言ではない。ベーシックだからと侮るなかれ、ひとたび袖を通せば「足るを知る」という言葉の意味がわかるはずだ。
掲載した商品はすべて税抜き価格になります。
問/ループウィラー千駄ヶ谷 03-5414-2350
Photograph : Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling : Masahiro Tochigi (QUILT)
Text : Yuichiro Tsuji