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挑戦し続ける男たちの、美しき「定番」のカタチ。
ストーリー 03:中武康法(古書店店主)

2020.03.16

挑戦し続ける男たちの、美しき「定番」のカタチ。<br>ストーリー 03:中武康法(古書店店主)

いつの時代でも輝きを放つ「定番」。固定ではなく、時流に合わせてスタイルを変えつつ、常に先端であり続けるもの。まさにパーカーの「ソネット」がこれにあたる。「矢羽クリップ」は可能性を追い求めるチャレンジスピリットの象徴。手にする人の“いま”に寄り添う。今回は、注目の古書店「マグニフ」を営む中武康法さんのストーリー。

神保町の古書店、新しい老舗が見出した誌上のトラッドスタイル

 日本のカルチェラタンと呼ばれる神田神保町は、書店・古書店の数で本家のパリをしのいで世界一を誇る。特に古書店はいい意味でニッチであり、店舗ごとにコアな蔵書でファンを集める。2009年オープンというこの界隈では新顔ながら、ファッション業界やデザイン関連の人々が足繁く通うマグニフもそのひとつ。店内には国内外のハイセンスなファッション誌を中心としたヴィンテージマガジンが並ぶ。

60年代のカルチャーやファッション、特にトラッドスタイルが好きです」と語るのはオーナーの中武康法さん。メンズ、レディースを問わず並ぶ本棚の個性的なラインアップにもその嗜好は反映され、6070年代のアメリカの『エスクァイア』、日本の『メンズクラブ』、『ポパイ』が充実している。特に2009年オープン当時にアイビースタイルがリバイバルで注目されていたこともあり、伝説的な写真集『TAKE  IVY』を多数そろえ、折からのトラッドブームのリバイバルを後押しした。

「カジュアルはブームが過ぎるとどうしても流行遅れの感じがしますが、トラッドはいつの時代も変わらずカッコいいんですよね」と、60年代に起こったVANによる第一次から何度も繰り返すアイビーブームの魅力を中武さんはこう表現する。

 トラッドスタイルとは、紳士服の源流にあたる英国スタイルをこの時代のモードとしてリファインしたもの。そのスタイリッシュさが若者の心をとらえ、日本のメンズファッションの礎となった。

 中武さんは、雑誌の面白さを『一冊の中にいろいろなものが詰まっていること』に見出す。

「ページをめくっていくと、目的の特集以外に知らなかった情報を見つけたりすることがあります。それに広告だって面白い。ネットのようにピンポイントで与えられるのではなく、未知のものに出くわす楽しみがあります」

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「表紙が誰かで売れるというのは、発売された時のこと。時間が経ってから見ると、雑誌には当時活躍したアートディレクターやカメラマンの仕事を発見するなど、いろいろな楽しみがあります。時代の文化、本質を伝えるものといっていいと思います」

 雑誌は時代の手ざわりのようなものを感じさせるからこそ、当時の世界観を丸ごとパッケージしたタイムカプセルといえる。常に「新しいものを求める心」を映し出す。そして人々の審美眼に磨かれ、生き抜いたものだけが「定番」となる。

 1888年に誕生したイギリスの高級筆記具ブランド、パーカーも時代に合わせた名品の数々を生んできた。創業者のジョージ・サッフォード・パーカーが目指した「優れたペンを作り上げる」という信念はブランドの矜持となり、「ラッキー・カーブ・ペン」の開発、クラフトマンシップあふれる「デュオフォールド」、ヘミングウェイも愛用した「パーカー51」、現在のボールペンのスタイルを築いた「ジョッター」など、時代ごとに高級筆記具のリーディングブランドとして数々のヒット作を生みだしてきた。そのなかでも絶大な人気を誇るスタンダードモデル「ソネット」。しっとりと手に馴染む柔らかなボディライン、上質なラッカー、完璧なバランスはパーカーの優美さの象徴。輝かしい未来を願う「矢羽クリップ」が煌めく「ソネット」はパーカ―の永遠の「定番」として持つ人の大切な瞬間に寄り添う。

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 中武さんは時代を映す雑誌を新しい時代へとつなげていくことで、過去を未来に継承していく。パーカーは歴史を重ねながら、人々と共に歩み、未来を切り開く。それはどちらも変わり続けるがゆえに変わらない不変性を備えている。

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中武康法(なかだけ・やすのり)
1976
年、宮崎県出身。古書店マグニフの店主。昨今では、アパレルショップ、百貨店でのイベント協力など、その活動の幅は広がる一方。

マグニフ
東京都千代田区神田神保町1-17
03-5280-5911

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問/ニューウェルブランズ・ジャパン 0120-673-152
www.parkerpen.com

※特設サイト【美しき「定番」のカタチ】はこちら

Photograph: Satoru Tada(Rooster)
Text: Mitsuhide Sako(KATANA)

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