カジュアルウェア

グレーのワイドパンツはトラッドと素材感のバランスがポイント

2020.03.16

ワイドパンツを品よくおしゃれにはきこなしている人を街で見かけると、うらやましく思う。人よりも洗練され、しゃれて見えるからだ。難易度が高く、普通の着こなしでは合わないと思いがちなワイドパンツ。でも、この春に挑戦してみるのはどうだろう? 気分も装いも変えて新しい季節を迎えるための、ワイドパンツを使ったコーディネートを紹介。

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パンツ¥27,000(セラー ドアー/アントリム 03-5466-1662)、ジャケット¥86,000(タリアトーレ)、シャツ¥15,000(ビームスF)、ニットタイ¥10,000(アスコット)、ベルト¥18,000(アンダーソンズ)、クラッチバッグ¥65,000(アカーテ/以上ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)、シューズ¥70,000(パラブーツ/パラブーツ青山店 03-5766-6688

太ももから裾にかけてテーパードが効いたグレーのワイドパンツは、ジャケットを合わせたフォーマルなスタイルに。ジャケットがコーディネートを引き締め、パンツのゆるさを中和してくれる。だが、どこかしらカジュアルな要素も見受けられるのがこのコーディネートのポイント。ワイドパンツの膨らみのあるシルエットはもちろんのこと、ネイビーのジャケット、シャツのストライプ、ローファーといった、トラッドをベースに置いた細かな要素の蓄積によってマイルドかつ品よくまとめてくれる。

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もうひとつのポイントは素材感。よく見るとジャケットは起毛感のある生地を使用している。それに合わせてネクタイもニットタイを結ぶことによって全体をやわらかい印象に仕上げ、引き締める要素と、遊び要素のバランスを取っている。ジャケットで引き締めすぎてはワイドパンツが浮くだけ。トラッドがもつポップなムードと、素材感で遊びを採り入れることで上手にバランスを調整できる。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

Photograph : Hiroyuki Matsuzaki
Styling : Masahiro Tochigi (QUILT)
Text : Yuichiro Tsuji

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