バッグ
トロリーは、“ハイテクすぎない”がちょうどいい。
[働くバッグの新定番。]トロリーバッグ編
2020.06.10
必要なのは現代的な「スマートさ」。モダンで無駄のないデザイン、いまのライフスタイルに即した機能性が、その物差しとなる。ふとした瞬間に持っててよかったなと感じられる、新たなる相棒探しをサポート。
自動で横をついてくるトロリーケースの登場も近いだろう。それがスマートかどうかはさて置き、利便性の向上は甘んじて受け入れたい。とはいえ、見た目のかっこよさは、相手に与えるイメージだけでなく、自身の気分を高めるためにもはずせない部分である。集めたのはすべて機内持ち込みサイズのもの。レトロフューチャーなものから、クラシカルなものまでデザインはさまざま。軽さを追求したものや、デジタルデバイスとの相性が高いものなど、細分化して進化中だ。とはいえ、ハイテクすぎるものは旅情に欠ける。知性ある大人の隣にあって遜色のないもの、それがいまの時代のラゲージだ。
サムソナイト
一度使えば手放せなくなる。
他の追随を許さない、圧倒的な軽さ。
驚異の軽さを誇る名作「コスモライト」。こちらは創業110年を記念して限定発売されるアルミニウムカラー。車のバンパーにも用いられる素材「カーヴ」によって形成された独創的なフォルムは、貝殻の形状から着想を得ており、耐衝撃性もハイクラス。
その重さ、なんと1.7㎏。人さし指で持てるほど軽い。特許素材の「カーヴ」は衝撃だけでなく、歪みにも優れた耐性を有している。10年保証つきなのもうれしい点。
プロテカ
デジタルガジェットを細かく整理。
バッテリーも装備した次世代トロリー。
モバイルバッテリーを搭載し、ガジェット類の充電が手軽に行えるうえ、トラッキング機能もついている。しかも、機内持ち込みサイズでは最大級となる39ℓの大容量。キャスターの静音性も優れている。
PCなどのデジタルデバイスの収納が本体上部についているため、手荷物検査時もサッと取り出すだけで楽々。バッテリーやケーブル類へのアクセスも造作なく行える。
ゼロハリバートン
アイコニックなモデルがよりミニマルな仕様で登場。
昨年末登場したこちらは、アルミ本来のもつ美しさと、圧倒的な強度を兼ね備える。伝統的な2本のライン「ダブルリブ」はそのままに、本体側面をくぼませることで堅牢性を高めた。
コーナー部にはY字のコーナーキャップをかぶせて強度をUP。見た目の力強さもぐっと増している。シェルには傷が目立ちにくいように独自のつや消し加工を施した。
グローブ・トロッター
サステイナブルへの思いを込めた鮮やかなグリーンが目を引く。
春夏の限定コレクションとして、英国の伝統的なガーデン(月明かりが照らし出す夜の庭園)をイメージした新色が登場。深緑を思わせる色みは、サステイナブルを志向する方にもおすすめだ。
霜降り柄にも見えるライニングの柄は、実はイングリッシュアイビー。さまざまな形の葉がブラックの水彩画で描き分けられており、眺めているだけでリラックスできる。
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph: Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK. STUDIO)
Edit & Text: Ryuta Morishita