カジュアルウェア

ファッショントレンドスナップ74
ワンパターンになりがちな通勤スタイルの格上げテクニック
強化すべきは下半身?

2020.07.20

大西陽一 大西陽一

ファッショントレンドスナップ74<br>ワンパターンになりがちな通勤スタイルの格上げテクニック<br>強化すべきは下半身?

夏のビジネスマンのコーディネートは、白シャツをベースにして無地のグレーパンツかネイビーパンツという人が多いと思います。このコーディネートは、簡単で万人受けする最強のコーディネートですが、ややもすると「毎日同じものを着てるの?」「第一印象が薄い」といった声が聞こえてくることもあります。

そこで今回は、夏のクールビズスタイルのワンパターン化を解決するための買い足しアイテムを取り上げます。

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このジェントルマンも超定番コーディネートのように見えますが、ちょっとただ者ではない感じが出ています。よく見ると下半身にこのジェントルマンなりのこだわりがあり、そこからおしゃれオーラが出ていたのです。

まず目についたのは、パンツが無地ではなく大きな格子(こうし)柄になっているところ。ファッション用語でウィンドーペーンと呼ばれているもので、イギリスの伝統的な柄です。かの地では王室の方々が着用している写真が残っているほどで、ビジネス用の生地として確固たるポジションを得ています。

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全身で見るとそれほど柄はアピールしませんが、アップで見るとなかなかインパクトのある柄ですね。同じイギリス系の生地でもタータンチェックとはまた違ったシックな配色がポイント。

格子柄にハデな色を使わず、地の色と近い同系色でまとめられているので、遠目には柄があまり目立ちません。無地のパンツしかお持ちでない人は、このジェントルマンのようにグレーの柄パンツを買い足すと着こなしに幅が出るのでオススメです。

次にパンツ以外にこのジェントルマンのこだわりがあるのですが、おわかりですか?

答えはベルトです!

これも遠目には普通の茶の革ベルトに見えますが、よく見ると縁に小さな金属スタッズがついています。上着を着る機会が少なくなると、ベルトがクローズアップされてきます。古い使い込んだベルトも悪くはありませんが、この時期はベルトを新しくすると、昨年と同じ服を着ていてもアップデートした感じに見えるはずです。

スタッズベルトはちょっとハードルが高いという方には、メッシュベルトがオススメ。編み込みなので見た目が軽快で少しカジュアルな感じが出せるのでクールビズには最適です。

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今回のジェントルマンのコーディネートを再現したのがこちら。パンツの柄はやや控えめにしました。

パンツ(オーダー価格)¥69,000〜 、シャツ¥51,000/ともにイザイア(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン 03-6447-0624

レザーのメッシュベルト¥20,000/アンダーソンズ(フローエンス トーキョー https://floens.jp/

¥188,000/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010

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メッシュベルトはこのように革を編み込んだもののほかに、ストレッチの利いたヒモを編み込んだカジュアル感の強いものまで幅広く販売されています。穴があいていないので、ランチで食べすぎたとか、体調不良で痩せてしまったというようなウェストの変化があっても対応できるのがこのベルトの強み。

レザーのメッシュベルトは、ビジネス用のパンツからジーンズまでカバーできるので、お持ちでない人はぜひワードローブに加えてください。

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こちらは最近人気が出ているウェストにゴムが入り前をヒモで結べるパンツ。これもグレーベースのウィンドーペーン柄。ウール生地なので見た目は完全なビジネス仕様。出張のときにオンとオフ両方で使える便利な一本です。

パンツ¥24,000/アルソーレ(アルソーレ 045-901-1808

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

トレンドスナップのまとめはこちら

プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもまねできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウオッチを続ける。

Photograph & Text:Yoichi Onishi

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