特別インタビュー
伊勢丹新宿店 メンズ館1階
セーター・カジュアルシャツ・シーズン雑貨担当スタイリスト 大槻あかねさん
この人から買いたい、この一品
2020.09.16
踊りも接客も、一期一会を心掛けています
入社時からメンズ館志望だったので、最初にワイシャツ・ネクタイ売り場に配属されたのはうれしかったですね。女性のお客さまがギフトにネクタイをお買い求めにいらっしゃるんです。説得力をもって似合う色をご案内したかったので、パーソナルカラーアナリストの資格を取得しました。プレゼントを選ぶときって、とってもワクワクしますよね。そんなワクワクのお手伝いをしたかったんです。
大学ではストリートダンスサークルに所属していました。ワックダンスっていうんですけど70年代に生まれたダンスで、腕を鞭(むち)のように振り回して踊るのが特徴なんです。いまも学生時代の仲間と、密を避けながらオンラインで練習しています。今年はいろいろなイベントが無くなってしまって、とっても残念。本当はこの夏、徳島へ行くはずだったんです。
子どものころから20年以上、阿波踊りを続けているんです。家族と一緒に地元の地域活性化活動の一環として始めたのですが、いまでは所属連で各地のお祭りやイベントに踊りに行きます。関東三大阿波踊りのひとつ、高円寺阿波踊りでは東京都知事賞をいただきました。本場徳島のコンテストでは、県外連の部で準優勝したこともあり、2017年の夏には、徳島で所属連の衣装を着て踊るという夢もかないました。
ダンスも阿波踊りも、同じ踊りは二度とないんです。ダンスも人との出会いも一期一会だと思っています。お客さまへの接客も、同じ接客は二度とありません。だからこそ、その一瞬に全力を尽くしたいと思っています。阿波踊りのテーマは「やって楽しい、見て楽しい」。ファッションも「買って楽しい、着て楽しい」、そんなお手伝いに全力を尽くしたい。
お客さまのニーズを的確に捉えて、正しい商品知識と接客技術を身につける販売士検定という資格があるんです。カラーアナリストを取得したので、次に取るなら販売士かなって思っています。阿波踊り検定ですか? それ、あったらぜひ受験してみたいですね(笑)。
大槻あかねさんおすすめの一品
ザノーネのアンサンブルニット
在宅勤務でもワイシャツに着替えていただくほうが、モチベーション的にも仕事のスイッチが入ると思うのですが、実際は部屋着でお仕事されている方が多いと思うんです。でも、部屋着でリモート会議をされるのは、どうしてもラフすぎますので、カーディガンを一枚はおってはいかがでしょうか。今年の秋はTシャツとカーディガンをアンサンブル風に着られるセットアップがオススメ。アンサンブルといっても女性のような同色で着る必要はなくて、白のクルーネックTシャツに合わせるぐらいでいいんです。ザノーネのカットソーは、シンプルできれいに着られますし、ベーシックカラーのものが多いので、カーディガンだけをオフィスニットとしても活用していただけます。スカーフを挿せば、外出着としてもステキです。最近、オフィスのドレスコードではノータイが推奨されていますが、ニットにスカーフを合わせれば、ビジネスシーンに不可欠な礼節や品格も保てると思います。
問/伊勢丹新宿店 03−3352−1111
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Text:Yasuyuki Ikeda