腕時計
『007』シリーズを彩ってきた歴代ボンドモデルを振り返る
2020.12.02
映画007シリーズのジェームズ・ボンドと、オメガ『シーマスター』との共演は、1995年にスタートし、四半世紀の時を刻んできた。来春公開の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が、共演9作目となる。公開が待たれるいま、オメガと007とのヒストリーを振り返ってみたい。
1995年公開 映画『007/ゴールデンアイ』から
ジェームズ・ボンドの腕にはオメガの時計が。
ピアース・ブロスナンが初めてボンドを演じた第17作「ゴールデンアイ」。オメガが初めてジェームズ・ボンドの相棒となった記念すべき作品でもある。このなかで、ボンドは『シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M クオーツ』を着用。飽和潜水用のヘリウムエスケープバルブを10時位置に備えたプロダイバー仕様。十二角形を採り入れたベゼルや、ウェーブ文様の文字盤も印象的だった。
『007』シリーズ3作品に登場したボンド愛用ウォッチ
自動巻きクロノメーターの『シーマスター プロフェッショナル ダイバー300M』は、3作連続してブロスナンのボンドをサポート。第18作では、起爆装置としての役割を担い、第19作では強烈なライトと800パウンドの重量に耐える微細繊維とつなげるフックが取り付けられ、第20作ではベゼルに起爆装置ピン、リュウズからはレーザーを発するなど、ボンドの任務に欠かせないツールとして大活躍した。
ダニエル・クレイグ演じるボンドが
初めて身に付けたダイバーズウォッチ
第21作『カジノ・ロワイヤル』では、ダニエル・クレイグを6代目ボンドに起用、新しいボンド像を確立する。そのパートナーとなったのは、『シーマスター プラネットオーシャン』。45.5㎜のラージサイズケースに600m防水というタフさが、鍛え上げられたニュー・ボンドにフィット。タキシードにこの時計の組み合わせも新鮮だった。
前作からひと回り小ぶりになり
スーツスタイルにも映える一本に
第22作『慰めの報酬』に選ばれたのは『シーマスター プラネットオーシャン』。前作で登場したモデルのDNAを受け継ぎ、600m防水のタフさはそのままに、直径42㎜にサイズダウン。ステンレススチール製ブレスレットがセットされ、よりクラシックで、洗練された雰囲気をボンドに添えることとなった。
コーアクシャル キャリバー8500を実装した
プラネットオーシャンが『007』に初登場
ボンドが生家のスカイフォールを訪れたり、ボンドの女性ボスMが殉職するなど、かつてない展開を見せた第23作『スカイフォール』。このなかでは、さらに信頼性を向上させたコーアクシャルキャリバー8500を搭載し、セラミックベゼルを備えたブラック文字盤の『シーマスター プラネットオーシャン』が活躍。また、ドレッシーなブルー文字盤の『シーマスター アクアテラ』も着用された。
1957年に誕生したダイバーズウォッチの
クラシックモデルの復刻版が作品に登場
1957年に発表された伝説的なモデル『シーマスター300』を復刻。15000ガウスの超高耐磁を誇るマスターコーアクシャルキャリバー8400を搭載した。この新生『シーマスター300』は、第24作『スペクター』のなかでNATOストラップによってボンドの腕に装着され、大きな話題となった。
『007』シリーズ最新作に登場するのは
スペシャルなシーマスター
2020年は、オメガとジェームズ・ボンドとの共演25周年のアニバーサリーイヤー。来春に公開が迫る第25作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、チタンケース&メッシュブレスレットの『シーマスター ダイバー300M 007エディション』がボンドの活躍を支えることに。ダニエル・クレイグのアイデアも反映した、軽量性やビンテージテーストも魅力的だ。公開が待てない人は、まずはこの時計をゲットしては?
問/オメガお客様センター 03-5952-4400
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Text:Yasushi Matsuami