特別インタビュー
伊勢丹新宿店メンズ館 8階
イセタンメンズ レジデンス/モンブラン ブティックマネージャー
石田隆英さん
この人から買いたい、この一品
2020.11.27
ハートのいちばん近くに白いブランドエンブレムを
モンブランの白いブランドエンブレムは、アルプス最高峰の雪をイメージしたものです。自分自身の心が清く、気高くいられるよう、私は必ず自分の心臓のいちばん近く、胸ポケットにペンを挿しています。
最近はスマホやPCなど、筆記具を使う機会は減っています。以前は店頭でカードをご使用になられる際は、ペンでサインするのが一般的でしたが、最近はサインレスや暗証コードを打ち込むことも増えました。しかし、だからこそ字を書くことの意味を大切にしたいと思っています。重要な契約書にサインするときはもちろん、簡単なメモやノートでさえも、文字にはその日その時のご自身の思いが表れているはずです。モンブランは、そんな大切な時間を一緒に過ごす筆記具なのです。
筆記具においては世界一であると自負しています。書き味はもちろん、デザインやコレクションコンセプト、ラインアップも含めてモンブランは最高峰だと思います。知的で控えめ、ビジネスに直結する品であり、所有し使うことに満足感が高いのは、高級ブランドならではであり、ステイタスシンボルでもあります。社会的地位のある方はもちろん、若い方もこれから自分が向かう未来への指針として想いを込めたモンブランを使っていただくのがよいのではないでしょうか。
私自身、若いころからモンブランを使っていました。年齢がバレますが(笑)、じつは今月60歳です。会社からは、まだいてほしいと言っていただけたので、これからも店に立たせていただいております。最近では筆記具だけでなく、時計や鞄、革小物などコレクションも増えまして、個人的にも洋服以外はモンブランを愛用しています。
私のマイスターシュテュックにはサインを刻印しています。モンブランではイニシャルの名入れサービスがありますが、年に数回、プロのカリグラファーを招いてサインを作製してもらい、ペンに刻印できるメニューもございます。やはりプロのサインは格別で、所有欲を満たしてくれます。ご自身のサインをお持ちいただいても刻印できますので、ご相談いただければと存じます。
伊勢丹新宿店メンズ館には、もう10年以上立たせていただいています。たしか2008年ぐらいからでしょうか? 前職はコールハーンにおりました。学生のころ、憧れたデッキシューズやローファーに囲まれ、銀座店でマネージャーをしておりました。その前はポールスチュアートに16年ほど。ファッションも大好きなので、毎年スーツも新調しています。昔の服のお話をされるために立ち寄られるお客さまも、結構いらっしゃいます。
石田隆英さんおすすめの一品
モンブランの万年筆
胸ポケットに挿すペンの色は黒色だけと思われていませんでしょうか。人間工学に基づいた流線形を取り入れた、モンブラン筆記具の新定番「スターウォーカー」の2020年の新色です。このブルーは地球表面の4分の3以上に満々とたたえられている「水」の美しさを表現しています。
シンボルマーク下の半透明ドームは、宇宙から見た月の地平線上から昇る地球をイメージしています。プラチナ仕上げされたキャップは宇宙飛行士、角度が付いたクリップカバーはロケット、軸のねじ込み機構は宇宙服にヘルメットを固定するかのようなデザイン。見ているだけで宇宙旅行をイメージさせますし、そこに貴重な水の一滴が浮かぶ様はとても幻想的です。筆記具から生命の輝きや永遠の物語を感じられる、とてもすてきな品だと思います。
問/伊勢丹新宿店 03−3352−1111
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Text:Yasuyuki Ikeda