カジュアルウェア
ファッショントレンドスナップ 117
仕事でも使えるコンバースのスニーカーを発見。
コスパ最強のスマートなデザインはモード感満載!
2021.09.08
メジャーリーグで大活躍のロサンゼルス・エンジェルス、大谷翔平選手は、ホームラン数や登板結果だけではないところでも注目の的。なかでも最近話題になったのが、大谷選手のスーツ姿。MLBオールスターゲーム2021の前夜祭と言えるレッドカーペットショーに、ネイビースーツに白Tシャツと白スニーカーで現れたのですが、それがカッコいい!とネットで大盛り上がり。これは若い人だけではなく、年配の男性が彼が着たのと同じブランド(ヒューゴ ボス)の一式を大人買いしたという話も聞かれるほど幅広く拡散されました。
これまでスーツにTシャツやスニーカーを合わせるのに抵抗を感じた人も、そろそろトライしてみようか……と背中を押された人もかなりいたのでは?
大谷選手が着用していたのと似たスーツ、白Tシャツは大手量販店でも簡単に手に入るのですが、これに合わせる白スニーカーとなると急にハードルが高くなります。スポーツ系だとカジュアルすぎるし、ブランド物は高くて手が出せないといった具合に、このチョイスは簡単そうで意外と難しいのです。
今回は、そんな悩みを解決するスニーカーを発見。ジェントルマンが履いているのがドンズバと言えるもので、シンプルなデザインながら品のいい雰囲気があります。
「このスニーカーは、コンバースのミニマルで高級感のある『オールスター クップ』の新作でアッパーがスエードになっていて、靴ヒモがないデザインが気に入っています。トウ部分を見るとコンバースらしい顔を残しているところも刺さりました」と解説していただいたのは会社員の白井教政さん。
白井さんの今日のコーディネートは、トレンディーなジャケパンスタイル。インナーは、王道の白Tシャツですが、このままネイビーやグレーのイージースーツに替えても違和感なし。
足元が白でもスエード素材なので光沢感が抑えられ、コントラストの強い色のパンツとも自然になじみます。ここが、表革だったりナイロン系だと、足元がキラキラして浮いて見えてしまうことがあるので、着こなしにはそれなりのテクニックが必要で、初心者向きとは言えません。
こちらが、白井さんが履いていたオールスター クップ スエード フラットスリップ OXのトウのアップ。毛足の短いスエードならではの上品さが見て取れます。トウキャップのデザインは、コンバースの超定番オールスターのデザインを踏襲。この丸みとかぶせのバランスは、スニーカーの黄金比率と言えるほどの傑作。オールスターが世代を超えて愛される理由は、この完成されたデザインにあったのです。
コンバースを代表するオールスターは、1917年に発表されて以来、その普遍的なデザインが継承されている超ロングセラー。その血統を継いでいるのが、今回のこの「オールスター クップ スエード フラットスリップ OX」。軽量かつ高いクッション性を誇るカップインソールを使っているので、履き心地はとても快適。
足首が当たる部分は、丸みのあるパッド入り仕様なので、履き心地がソフト。歩いても足首に密着するので、かかとがスポスポ抜けることはありません。
まだ、白スニーカーで出勤はできないという方にはこちらを。黒スエードに合わせたアウトソールは、ほとんどカジュアル感がないドレス顔。スエードは表革に比べて、スリ傷が目立ちにくいので、長く愛用できるのがポイントです。
靴ヒモがないデザインは、モードブランドも採り入れているトレンドのデザイン。こうすることで、カジュアル感が薄れ、脱ぎ履きが楽になるのでローファーに近い感覚で使えます。
しかし、このクオリティーで2万円を切るというのはちょっと驚きですね!
Photograph & Text:Yoichi Onishi