バッグ
鍵(ロック)のディテールが衆目を集める、
ダンヒルのサブバッグ
【現代のビジネスパーソンに贈る仕事鞄】
2021.09.24
オフィスに限定しないワークスペースや多様化するビジネスウエアは、仕事鞄の選択肢をぐっと広げた。求めるのは、収納力か機動性か、それともデザインか? 自身のビジネススタイルを鑑みて何を優先すべきかで、導き出す答えは自ずと見えてくる。そんな新時代の働き方に即した仕事鞄を、バックパック、トートバッグ、サブバッグ、アタッシェケースに分けて日替わりで紹介しよう。
テレワークの増加に伴い、ノートパソコンや資料を家とオフィス間で持ち運ぶことが増えたため、通勤鞄を大きめのサイズに替えたという話を聞くことがある。とはいえ、常に大仰な鞄を持ち歩くのは決してスマートとは言えないだろう。そこでひとつ持っておくと便利なのが、メインとは別の小さなバッグである。ダンヒルのロックバッグは、2020秋冬コレクションでの初登場以来、伝統を刷新する象徴として人気を博すブランドの新たなアイコンピース。豊富なバリエーションがあるなかで、こちらはジャケットのなかに着用できるホルスター型。アーカイブにある60年代のアタッシェケースから着想を得たロックメカニズムと、静謐(せいひつ)なカーフレザーのコントラストが効いている。洒脱なデザインに目を奪われがちだが、バッグを掛けたままアクセスできるサイドのファスナーポケットやマチ付きの外収納など、機能的な作りも見逃せない。サブバッグとはいえ、その存在感はもはや主役級であり、身に着けるだけで気分をぐっと高揚させる。
問/ダンヒル 0800-000-0835
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph:Satoru Tada(Rooster)
Styling:Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text:Tetsuya Sato