カジュアルウェア
ファッショントレンドスナップ125
ユニクロから、デザイナー ジル・サンダーとコラボした+Jがついに本日発売!
イチ推しはオン・オフで使えるダッフルコート。
2021.11.12
<ウール オーバーサイズ ダッフルコートのポイント>
①商品名に明記されているようにオーバーサイズなのですが、それがワンサイズアップくらいではないということ。最近のモードブランドが打ち出しているものと変わりのないサイズバランス。+J特別サイトには、アジア系の男性モデルの画像がアップされていますが、身長は187cmでXLを着用。ちょっとこれだとあまり参考にはならないですよね。
(注)+Jのサイト内にStyle Hint投稿スタイリングというコーナーがあり、日本のユニクロのスタッフが着用している画像がアップされているので、そこを参考に。
個人的な感想では、身長が170㎝前後の人がトレンディーなオーバーサイズで着たいならMかLサイズかなと思います。デザイナーのコンセプトからは外れますが、トラッド派の方で、通常のフィットに近い感じで着たいなら、Sサイズでもいけますね。または、Mサイズを購入後お直し屋に出して細身にカスタマイズする方法もあります。
ちなみにサイズチャートを見ると、Sサイズでも肩幅が57.5㎝、身幅63.5㎝、着丈101㎝もあります。これはセレクトショップで取り扱っている、スタンダードなコートの48サイズ(L)よりも大きいのです。サイズ感はいちばん重要なので、数字だけではわからないという方は、お店で試着して買うのが安心です。
②トグルボタンにまでデザイナーの並々ならぬこだわりが詰まっていました。素材は、アクリルですが表面に細かなデコボコがあり独特のビンテージ感を出しています。通常、ユニクロの製品にはコスト面でなかなかできなかったボタンのアップグレードも、+Jでは難無くクリア。こうした部分まで手を抜かないジル・サンダーの強い信念と、それに応えたユニクロのきっぷのよさに感動。
③サイドには大きなスリットが入っています。これはクラシックなダッフルコートにはないディテール。ここがこのコートのポイント。ボタンで留めることができますが、個人的には全部はずして着るのが気分。歩くとこの部分がひらひらと動き、ビッグシルエットをエレガントに見せてくれます。裾とスリットの裏側にはコットンのテープが貼られていますが、これはビンテージのミリタリーウエアのディテールにならったもの。
④腰ポケット上に、ハンドウォーマー(斜めに開いたポケット)があります。これもミリタリーウエアがルーツのPコートで見かけるデザイン。実用性とデザインがうまくミックスされています。
⑤着用すると肩が落ち、裾に向かってモードのコートのようなAラインになります。これは、一般的なダッフルコートのような分厚い生地を使っていないからできるシルエット。生地はウール100%で素材感はかなりソフト。チープな感じは一切なく、ミリタリーウエア独特の生地の打ち込み感がしっかり表現されています。これならビジネスシーンでも活躍間違いなし。カラーは、ネイビーとブラックが用意されていますが、人気のサイズは発売日に即完売しそうな勢いなのでご注意を。
Photograph & Text:Yoichi Onishi