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セリーヌやブルネロ クチネリが今季イチ推しするレタードセーター。
ヴァンドリ青山店のメッセージ入りはカシミヤ製でコスパ最高の隠れた名品!

2021.11.19

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セリーヌは、je t'aime (愛しています)やCELINE(ブランド名)、ブルネロ クチネリは、BE YOUR CHANGE(自分自身を変えていこう)というメッセージを入れたセーターを今季発売しています。

大きな流れではありませんが、セーターやTシャツにこうしたメッセージを込めたものが、春夏あたりから各ファッションブランドからも発売されるようになりました。このきっかけは、コロナ渦で落ち込んだ気分を前向きにしたいというデザイナーの願いと、ブランド名を目立つところにプリントしてインスタ映え(ブランドイメージを若返らせる効果も)を狙ったラグジュアリーブランドの戦略などが絡み合って生まれたのでは?と私は勝手に解釈しています。

ちなみに文字を編み込んだセーターは、最近欧米ではエンブロイダリーセーターと呼ばれていますが、日本ではレタードセーターという呼び方が一般的。レタードセーターで検索すると、1954とかHといった大学に入学した年代や大学名の頭文字を編み込んだものが多く出てきますが、最近はこうしたネーミングでメッセージを編み込んだセーターが、イタリアのニットブランドや日本のセレクトショップでも見かけるようになってきました。

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今回は、日本でレタードセーターブームを生み出したと言えるヴァンドリ青山店の新作をリコメンド。いきなりスタッフの女性の方に着用していただきましたが、どのレタードセーターも男女着られるデザイン&サイズなのでご心配なく。

ちなみにこちらの2点は、国内の老舗ニット工房で作られたカシミヤ100%で文字は全て編み込み。それでなんと、アンダー5万円というコスパの高いもの。この製作秘話を店長の菊地陽子さんにお聞きすると……。

「この企画は、ヴァンドリのデザイナーの笹岡が、コロナ禍でふさぎこんだ雰囲気をファッションで少しでも前向きにできないか、という思いからスタートしました。最初はニットTシャツにEVERYDAY IS A NEW DAYというメッセージを編み込んだものを企画して販売したのですが、さまざまな方面からご好評いただき、ぜひ秋冬物でも!というお声がけをいただきました。そうしているうちに、偶然の出会いや励ましのお声がけがいつの間にか大きなプロジェクトに発展していきました。
バイオリニストの葉加瀬太郎さん、ビームスの社長の設楽 洋さん、ファッションディレクターの干場義雅さんの思い思いのメッセージを込めたレタードセーターを発売することになったのです!それもメイド・イン・ジャパンで、世界に誇れる高品質というヴァンドリのコンセプトは貫きつつ……」

詳しいことはこちらを https://www.youtube.com/watch?v=6Ve16_YHM04

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カシミヤクルーネックセーター(ベージュ)¥49,500 /ブル ブレ(ヴァンドリ青山店 03-6418-7832 http://vandori.shop-pro.jp/

ヴァンドリのデザイナーの笹岡さんが最初に込めたメッセージが、こちらのEVERYDAY IS A NEW DAY。意訳すると「毎日発見や希望が生まれる」という意味で、アメリカの作家アーネスト ヘミングウェイの小説『老人と海』のなかで使われた言葉だとか。

全体のデザインは、アメリカのビンテージトレーナーなどに使われるものを現代的にモディファイ。ほどよく樽型になった胴まわり、ラグランスリーブというクラシックな肩のデザインで、袖はやや細身に仕上げています。

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ビンテージトレーナーによくみられる三角形の汗止めが、首元に再現されています。コットンのトレーナーでは見かけますが、セーターでこのデザインが入ったものはまれ。手間がかかるのでニット工場ではあまりやりたがらない仕上げなのです。

そのうえ編み込みで長文を入れ、糸は繊細なカシミヤという前代未聞のことをやってのけたのは、長年ニット業界にいたデザイナーの笹岡さんだからこそ。そして、価格をギリギリまで抑えられたのは、参加した各お店が考えている、目先の利益ではなく、いまの状況をファッションで少しでも変えたい!という心意気があってのこと。

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カシミヤクルーネックセーター (ネイビー)¥49,500 /ブル ブレ(ヴァンドリ青山店 03-6418-7832 http://vandori.shop-pro.jp/

こちらのレタードセーターは、バイオリニストの葉加瀬太郎さんとコラボしたもので、「KEEP CALM AND CARRY ON 」と入っています。この英文は、ロンドンではお土産物のマグカップなどにも使われているくらい有名なもので「平静を保ち、普通の生活を続けましょう」というもの。

元々は第二次世界大戦の直前に英国政府がナチスの攻撃を恐れる市民に対して不安を沈めるためのポスターに使われた言葉ですが、これはいまのコロナ禍にも当てはまるメッセージ。ロンドンにご自宅がある葉加瀬さんならではの発想ですね。

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