「サステイナビリティ」の“これ”知ってる?

2021.12.03

写真・図版
左からTree Dashers¥16,250、Wool Pipers¥12,500/ともにオールバーズ(オールバーズ 0800-080-4054

知ってるだろうか? 昨年、日本国内だけで、いったい何個の宅配便が運ばれたか? 答えは「48億3647万個」(前年比11.9%増)(※1)。巣ごもりで書籍や家電・生活雑貨などの「物販」をeコマースで買う人が21%も増えたのだ。

では、実店舗とeコマースを比べたら、どちらがよりサステイナブルかご存じだろうか? 意外なことに「eコマースは実店舗に比べて、15%サステイナビリティが改善される」とMIT運輸・物流センターが行った学術研究では結論されている(※2)。サプライチェーンの効率を高めるからだ。

実態はどうなのか。パッケージ追跡プラットフォームを提供するドイツ企業《パーセルラボ》が面白いリサーチを公開している(※3)。調査対象となったのは英国トップ50のDTCブランド。チェックアウト時にカーボンニュートラルの配送を選択できるブランドはわずか4%なのは仕方ないとしても、パッケージ削減の選択ができるブランドはわずか6%だった。

確かにオンライン・実店舗問わず、会計後のプロセスで「梱包減らせばいいのに」と思うことがたびたびある。とはいえ、実際のユーザーとしては「企業リポートを読み込みサステイナビリティが評価できるから」という理由“だけ”でブランドを選ぶことはほとんどないのでは?

いい例が、この9月にアメリカでIPOをしたばかりの《オールバーズ》のスニーカーだ。カーボンニュートラルを標準と定め、まるで食品表示のように製品の素材から廃棄までのカーボンフットプリント排出量を測り明示している。目的と取り組みにもアカウンタビリティがある。かくして、リピート率43%(!)を誇るのは、なんといってもソックス要らずの「履き心地」だろう。スニーカーに足を入れた際の驚きを知っていることは会員制のクラブに入ったような優越感だ。だからこそ、商品が作られた背景にも耳を澄ましたくなるというもの。実のある持続可能活動をしていることと「苦行感」は別なのだ。

(※1)令和2年度 宅配便等取扱個数の調査, 国土交通省,2021
(※2)Environmental Analysis of US Online Shopping, MIT Center for Transportation & Logistics, 2013
(※3Is DTC retail delivering on sustainability promises?, 2020

掲載した商品は税込み価格です。

「アエラスタイルマガジンVOL.51 AUTUMN / WINTER 2021」より転載

Photograph:Satoru Tada(Rooster)
Styling:Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text:Sayaka Umezawa (KAFUN INC. /MOIKA GALLERY)

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