カジュアルウェア
ファッショントレンドスナップ133
プラダのコートでモードな春スタイルが完成。
スタイリングの格上げポイントを解明!
2022.02.16
まずチェックしたいのが、アウターに選んだスプリングコート。形は定番のステンカラーコート(バルカラーコートとも呼ぶ)ですが、色がブラックを選んだことでグッとモードな感じが出ています。ここがベージュやカーキ(薄いグリーン)だとこのような雰囲気はなかなか出せません。
パンツもブラックですが、股下の長さをくるぶしが見えるくらいの長さにして、ちらっと肌出しをして、足元をスニーカーにしているのが、昔のモードとはちょっと違うところ。
それに、同色のトレンドのバケットハット(上部が平らで、短いつばがついたスポーティーな帽子)を合わせているところも見逃せません。
アップにして見るとよくわかるのですが、ブラックのプラダのショルダーバッグを斜めがけしていますが、バッグを前に持ってきてショルダーベルトをかなり短くしています。実はこれも最近ストリートスナップでよく見かける世界的なトレンド。これが腰のあたりまで降りてしまうと、急にやぼったく(昭和的モード)なってしまうのでご注意を。
それと、このジェントルマンのセンスがさえているのが、シャツのチョイス。ブラックにしないで、シャツでサックスブルーをさすことでスタイリングが引き締まり、春らしさをほんのりプラスしていました。
それにしても、パートナーとのコーディネートはSNS映えしますね。昭和世代には、懐かしいペアルック!
今回の再現コーディネートはこちら。一見すると定番のステンカラーコートのデザインですが、シルエットがタイト気味で袖が細いので、シャープでミニマムな印象が強く出ています。そのうえ、このブランドならではの高密度の再生ナイロン素材を使いラグジュアリー感をプラスし、胸にエナメルメタルのトライアングルロゴを付けることでモード感を増し増しにしています。
Photograph & Text:Yoichi Onishi