カジュアルウェア
ファッショントレンドスナップ136
ハンティング・ワールドの傑作バッグがリボーン。
50年前のデザインをリアルに再現!!
2022.03.16
日本のアウトドアスタイルやそのトレンドは、アメリカが発信源だったと言っても過言ではありません。ウエア系でいえば、「ザ・ノース・フェイス」や「パタゴニア」。キャンプ用品なら「コールマン」。オートキャンプもアメリカ式から人気が出ました。文豪ヘミングウェイのファッションに憧れたという人もいましたね。
それらはヨーロッパとはまったく違うもので、ハイテク素材を使ったり新しいライフスタイルの提案だったりして、当時の日本の若者(いまはもう50歳以上)は、街なかでもそうしたウエアやギアを使うようになり、一般のトレンドにまで広まることに。
なかでも70年代中盤から80年代にかけて大ブレークしたのが、「ハンティング・ワールド」のバッグ。
キャンバス素材のアウトドア用バッグに不満を持ちつづけていた、創設者ロバート・M・リー(通称ボブ・リー)が自らバッグを企画し、1972年にオリジナル素材バチュー・クロスを使ったバッグを発表。その素材は、それまでのアウトドア用バックに採用されていなかった、ポリウレタンコーティングのナイロン+ウレタン層+ナイロンジャージという独自の構造で、既存のクラシックなバッグとはまったく違い、軽く、衝撃から中身を守り、高い撥水(はっすい)性も兼ね備えるという革新的なものでした。
当時のバッグの常識を破るコンセプトは、高額でありながらアメリカのみならず日本でも大ブレーク。日本ではトレンドに敏感なファッション誌の編集者やテレビ曲のプロデューサーなどがこぞって使うようになり、後に渋カジブームにまで飛び火し、幅広い層を巻き込んだトレンドアイテムにまで広がることに……。
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