小物
働く人やゴルファーの
パフォーマンスを劇的に向上させる、
福助のソックス
2022.03.15
まったくの私感ではあるが“おしゃれは足元から”という言葉は、何も靴だけに限った話ではない。ボトムスとのバランスやソックスとの組み合わせなど、装いを楽しむうえでの足まわりの重要性を説いたものだと考える。なかでもソックスは、靴と共に足元の印象を決める名脇役であり、ときにはアクセントを添えて主役顔負けの存在感を発揮する、いわば、いぶし銀の名バイプレイヤーといったところだろうか。そこで普段は脇役に徹するソックスにスポットを当て、選りすぐりのアイテムを紹介しよう。歴史ある専業ブランドの定番から足を通しただけで違いがわかる最新の機能派まで、とくとご覧あれ。
日本の老舗ブランド・福助で見つけたのは、ほかにはない機能を備えた2種類のソックス。足の疲れを軽減する着圧機能で人気のレーベル「シェーパーズ・フォー・メン」からは、ゴルファーに向けたハイソックスを紹介。前述の着圧機能に加え、足裏に施した“拇趾球部クッション”で身体の重心安定感をアップ。さらに、グリップ力を高める滑り止めやアーチ部分を支える特殊構造、吸水速乾や消臭に至るまで、計7つにも及ぶファンクションが、ラウンド中も快適にサポートしてくれる。もうひとつは、福助の医療機器製造のノウハウを生かした「福助メディカルラボ」のハイソックス。足首からふくらはぎにかけて徐々に緩和される段階着圧設計をはじめ、屈折するかかと周辺は着圧のパワーを緩めることでその動きを妨げないようにするなど、医学的見地から開発された機能が随所に盛り込まれている。とはいえ、いかにも機能派然としたルックスではなく、上品な光沢感は大人の品格をも感じさせる。足袋の製造から始まり、日本人のレッグウエアを140年にわたって作りつづけてきた福助だけに、その探究心の深さとこだわりには目を見張るものがある。
問/福助 072-223-2275
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato