特別インタビュー

伊勢丹新宿店 メンズ館7階 メンズオーセンティック
セオリー 副店長 岩﨑新司さん
この人から買いたい、この一品

2022.06.24

写真・図版

古着もストリートもモードも経験してきたからこそ、いまの自分のスタイルがあります

以前は都内の某大手百貨店に勤務していたのですが、そこではスポーツ用品やトラベル用品といった売り場を担当していました。でも、どうしても紳士服に携わりたいとの思いが日に日に強くなるばかり。そのころ、ファッション業界誌『WWD』の記事を読んで、その企業精神と経営者の考えに心を打たれて、いまのセオリーに転職しました。

出身は岩手県釜石市です。高校生の頃は、列車を乗り継いで、3時間半以上かけて盛岡まで服を買いに行ってました。ファッションの影響を受けたのは、当時の音楽。LUNA SEAやHi-STANDARD、黒夢なんかに影響されて、バンドを組んでコピーをしたりしていたのですが、なにより彼らのステージ衣裳に憧れていました。実際、あそこまでリアルじゃないけど、ビジュアル系の服とか好きでした。釜石には、そんな服、どこにもなかったので。

今の自分からは想像つかないかもしれませんが。高校生の頃は古着とモードっぽい服をミックスしたスタイルをしていました。学生服の足元に裏原系のアンダーカバーを合わせたり。今思うと、地元では、ちょっと浮いてたと思います(笑)。東京に来てからも、古着とストリート、モードなどをミックスした個性的なスタイリングでした。

いまではすっかりクロゼットの中身は入れ替わりました。長い時間かけて、いろいろなお客さまと接するなかで、無駄のないデザインと上質な素材を使ったセオリーの服の良さに目覚めていったんです。仕事でもプライベートでも、さまざまなシーンで使えるよくできた服だと思います。いまではすっかり主流になっているストレッチ素材を、いちはやく取り入れたパイオニアでもあるのですから。

ファッションは大人になったかもしれませんが、昔の自分を否定するつもりはありません。あのころのファッションがあったから、いまの自分のスタイルがあると思っています。いろんな服を経験してきたよかったなって思います。じつは5月に息子が生まれたんです。彼にもいろんなことを経験していってほしいと思っています。音楽も、ファッションも。経験してきたことはなんでも、きっと糧になるって信じています。

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