週末の過ごし方
井桁弘恵さんと巡る、TOKYO写真探訪。
第3回 ライカ銀座店
2022.08.03
俳優・モデルとして活躍する井桁弘恵さんを案内人に迎え、都内の写真にまつわるスポットを巡りながら、その奥深き世界を探求していく本企画。連載第3回は、ドイツの名門ブランド・ライカの直営店「ライカ銀座店」で、お気に入りの1台を探します。
以前、YouTubeの番組でカメラ好きとして知られる芸人の小藪千豊さんが、「ライカ銀座店」を訪れた企画を観たそうで今回の撮影を楽しみにしていたという井桁さん。「操作は簡単だけど、リアルな感じが伝わる描写力」と「日常の風景を切り撮るのに適している」という、彼女からのリクエストに対して今回、指南役をお願いした「ライカ銀座店」の廣川さんがお勧めしてくれたのは『ライカQ2』。偶然にも、前述の番組内で小藪さんが購入したものと同じモデルで、従来の洗練されたデザイン性を踏襲しつつ、フルサイズセンサーと高性能レンズを搭載した次世代のコンパクトデジタルカメラです。
「ライカといえばレンジファインダーを搭載した“M”システムのイメージが強いですが、手に馴染む質感はそのままに、ライカらしい世界観をもっと手軽に味わうことが出来るのがライカQ2です」と廣川さんも太鼓判を押します。
絞りの設定やシャッタースピードなど、操作の簡単なレクチャーを受けると、店内に並べられた製品や顔馴染みのスタッフを被写体に次々とシャッターを切っていく井桁さん。撮影したデータを確認する度に「えっー!本当に凄い」「こんなに綺麗に背景がボケるんですね」と思わず感嘆の声が漏れます。「普段はミラーレスカメラを使っているんですが、それと比べると操作自体も凄く簡単ですね」と、その扱いやすさに驚いた様子。目を近づけるとセンサーが反応して自動的に電子ビューファインダー表示に切り替わる機能に象徴される直感的かつシンプルな操作性と、オートフォーカス時には僅か0.15秒未満でピントを合わせるスピード感は、日常使いを求める彼女にどうやらハマったようです。
その後も自身が撮影されていることを忘れたかのように、カメラに没頭する井桁さん。本気で購入を考えるもプライスを聞くと一転「誰かこのカメラ買ってくれませんか〜」と懇願し、ドッと笑いが起きます。マネージャーさんから、カメラマンとして写真集を製作するためのクラウドファンディングを提案されると、リターンの内容をどうしようかと盛り上がる一幕も。こうした彼女の作為を感じさせない飾らない言動を見ていると、何より自分がその場を人一倍楽しもうという姿勢が見て取れます。この春、レギュラーになった『ヒルナンデス』でも、地方での農業体験や自身がプロデュースを手掛けた阿佐ヶ谷姉妹の変身企画など、自ら積極的にアイデアを出し、前のめりになって奔走する姿が周囲の笑顔を呼び込み、自然と巻き込んでいくのでしょう。
別の機種を試すまでもなく、俄然「ライカQ2」が気に入った様子の井桁さん。「これを買って小藪さんに自慢しようかな」と独りごちながら、いざお店の外へ。次回(8月10日配信)は、銀座の街を舞台に井桁さんが実際に撮影を楽しむ様子をたっぷりとお届けします。
〈井桁弘恵(いげた・ひろえ)〉
1997年2月3日生まれ。福岡県出身。結婚情報誌『ゼクシィ』の11代目CMガールに抜擢されると、その後、『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日)で本格的に俳優デビュー。現在、『MORE』(集英社)で専属モデルを務める一方、『おしゃれクリップ』、『ヒルナンデス』(ともに日本テレビ)にレギュラー出演するなど、ファッション誌からバラエティまで多岐にわたって活躍中。先月、放送終了したドラマ『メンタル強め美女白川さん』(テレビ東京)では主演を務めるなど、今後、俳優としても更なる活躍が期待されている。
〈訪れた美術館〉
ライカ銀座店
170余年の歴史を誇るライカカメラ社の世界で初めての直営店。大きな窓からたっぷりと採光がとれる店内は、ドイツの質実剛健かつソリッドなイメージと和の静寂さが同居した落ち着きのある空間が広がる。ライカ製品のフルラインナップを展開する他、修理やメンテナンスの相談なども受け付けている(カスタマーケアは毎週火〜土曜日 11:00〜17:00)。また、店内の2階部分にはギャラリースペースを併設し、作品の展示などを通して写真文化を広く紹介する役割も。8月13日まで、写真作家・杉野信也氏の個展「Pilgrimage II Leica as Plenary Indulgence (巡礼Ⅱ 免罪符としてのライカ)」が開催中。
東京都中央区銀座6-4-1
TEL:03-6215-7070
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
https://leica-camera.com/ja-JP
カメラ「ライカQ2」¥792,000/ライカ(ライカカスタマーケア0570-055-844)、ベスト¥20,900/ストラ(ストラ 03-4578-3431) 、Tシャツ¥7,000/ノーク バイ ザ ライン、イヤリング※6個セット¥18,000/ノーク(ともにクロスプラス03-3669-5205) 、小指リング¥22,000/AGU(agu-acce.com)、パンツ¥14,300/アンクレイヴ スタンダード(アンクレイヴ〔オンワード樫山〕 03-5476-5811) サンダル¥18,150/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005)
掲載した商品はすべて税込み価格です。
Photograph:Satoru Tada(Rooster)
Styling:Mana Kogiso(io)
Hair & Make-up:Hitomi Kawasaki
Text:Tetsuya Sato