カジュアルウェア
夏の定番スタイルをプチアレンジ。
決め手はポケットに付けた愛されキャラ!
ファッショントレンドスナップ151
2022.08.05
バッジは軍隊の階級や国家資格を表したり、国への功績をたたえて授与されるものから漫画のキャラクターやアイドルグループのファンのためのものまで、さまざまなものがあります。
そもそもは誰もが気軽には付けられない格式高いものだったのですが、1860年代にはリンカーンの政治的プロモーションに缶バッジが使われたり、1960年代には反戦運動やヒッピー文化から派生したファッションスタイルのひとつとしてピースマークのバッジが世界的に流行。
70年代になるとアメリカの保険会社の広告キャンペーン用に作られた缶バッジのデザインがルーツの「ニコちゃんバッジ」とか「スマイルバッジ」と呼ばれるものが日本で大ブームに。70年後半になると原宿かいわいでは安全ピンとセックスピストルズなどの缶バッジを付けたパンクファッションが急増し、テレビでも取り上げられファッションとは無縁の一般家庭にまでその存在が広がることに。
2000年代に入るとアキバ系のオタク向けのさまざまなバッジがネットで高騰したり……と、バッジは意外とディープな歴史を秘めていて、最近はファッションと密接に絡み、時代時代にスポットライトが当てられているのがわかります。
ということで、今回は2022年版のバッジはどうなっているのかをリポート。ご登場いただいたジェントルマンは、尼崎市の刺しゅうアクセサリーブランド「エルム」の和田 剛さん。
東京で開催された展示会で、アポイントなしの突然スナップをさせていただいたのですが、シャツのポケットに付けたさまざまなバッジ(刺しゅうのピンズバッジ)の使い方が斬新だったのと、シャツのデザインとバッジのキャラとが相まって大人かわいい感じが、ほどよく出ていました。
バイヤーや出店者がせわしなく行き交う会場のなかで、遠くから見ても際立った存在感を放っていたので、初めてお会いするのにいきなり撮影させていただいたという次第。