カジュアルウェア
日本ではあまり見かけない!?
定番バーバリーの、マフラーの意外な巻き方とは?
ファッショントレンドスナップ164
2022.11.15
イタリアではよく見かけるのに、日本では見かけることがほとんどないというスタイルがいくつかあります。今回は、その最たる例を取り上げてみました。
というわけで登場したのがこのカップル。お互いの絶妙な色の合わせ方のおかげで、ペアルックス臭はほとんどしないのですが、幸せオーラはバシバシ発しています。そのため本題の、どこが日本では珍しい部分なのかという問いを忘れてしまいそうですね。
答えは、マフラーの巻き方。これでは、「マフラーしていても防寒できないよ。マフラーしている意味あるの?」という声が聞こえてきそうですが、そこがまさにポイント。日本では、マフラー=防寒用品というイメージが強くあるので、どうしても首にグルグル巻き付けてしまいます。それにSNSで検索すると、さまざまなマフラーの巻き方が紹介されていて、なかにはミラノ巻きやワンループ巻きなど名前までついているものまである始末。
そうした、マフラーをぐるぐる巻きする日本とは違い、ヨーロッパの男性にはスナップのように、ただ垂らすだけという方が結構います。それも真冬に。
上の画像を見ていただければ、ジェントルマンの左後ろには、日本のようにマフラーを巻いてニットの帽子まで被った女性がいるので、いかにこの日が寒いかわかっていただけるはず。
では、なぜこのようなマフラーの使い方をするのかという疑問が湧きますが、それの答えは簡単で、おしゃれでクールに見えるから。便利とか機能性ではなく、見た目がいちばん大事なのです。
江戸っ子の粋に、いくら寒くてもあまり着込まないというのがありますが、イタリアの男性にも独特の格好のつけ方があるのです。こうしたスタイルは伝統的なもので、このジェントルマンだけが特別ではないのです。
※実はかなり用意周到で、家を出る前に鏡の前でコーディネートを入念にチェックしているといううわさも?
泣く子も黙るというくらい有名なマフラー(公式サイトではスカーフと表記)ですが、実は年ごとに少しずつバージョンがアップされていて、今回のものもそのひとつ。
実は表と裏で柄違いのチェックが、ダブルフェイスという技巧で仕上げられています。ブランドロゴが入っているところも見逃せません。
変わってなさそうで、実はしっかり時代のトレンドをさりげなく注入しているバーバリーのデザインセンスに敬服です!