カジュアルウェア
トム・クルーズが引き金? ボア付きジャケットの人気が再燃!
着こなし方のポイントを解説。
ファッショントレンドスナップ166
2022.12.02
トム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」の公開が原因しているかどうかは定かではありませんが、秋冬のトレンドに突然カムバックしたミリタリー系のアイテムがあります。
それは、フライトジャケットをルーツに持つ、裏地がボア(クルクルした羊の毛)になっているレザージャケット。ボンバージャケット/ムートンジャケットなどと呼ばれることも。映画では、トム・クルーズは最新のハイテクフライトジャケットを着ていて、昔ながらのレザージャケットは着ていませんでしたが、イタリアのブランドは、ここぞとばかりにこのタイプを発表しています。
こうした、映画やセレブリティーと連動したトレンドの作り方は、この国の専売特許。もちろん現代にマッチするデザインの微調整&着心地を軽くするなどのアップデートに抜かりはありません。
※以下ムートンジャケットで統一
グレーのコートを着た女性とツーショットのジェントルマンも、こうしたトレンドを押さえたムートジャケットを着用。
日本ではこのタイプのジャケットは、どちらかと言うとバイカー的なハードなイメージか、アメカジ的なカジュアルなイメージになりがちですが、こちらのジェントルマンは、モード系の女性と並んでもマッチするラグジュアリーなコーディネイトになっているところがポイント。
そこで今回は、一体どうしてそう見えるのかを簡単に解説してみたいと思います。
まずは、ジャケットの見るからに柔らかそうで、上質感漂うキメの細かなレザーの仕上げに注目を。元々のデザインは、無骨なミリタリーウェアですが、素材のよさがこのコーディネートを一気に格上げしていたのです。
インナーには丸首のウールのセーターを着ていますが、ここがコットンのTシャツやトレーナーになると、この雰囲気は一気に無くなってしまいますのでご注意を。
それと、もうひとつ大切なのが、パンツのセレクト。真冬でもホワイトジーンズを履いているのです。日本のメンズファッションでは、あまり浸透していないスタイルですが、クリーンでソフトなイメージをプラスできます。このジェントルマンのように、ムートンジャケットを着たいなら、ここはぜひトライしてもらいたいポイントです。