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腕時計
ブレゲ「クラシック 7337」がリニューアルして登場
紡がれる伝統と現代性が融合したニューモデルに注目
2022.12.22
ブレゲの「クラシック」コレクションを代表する「クラシック 7337」に、新たにホワイトゴールドとローズゴールドの2モデルが加わった。この「クラシック 7337」が初めて登場したのは2009年。特徴的なオフセンター・ダイヤル、先端に丸い穴が空いたブレゲ針、装飾という目的だけでなく視認性も高めるギヨシェ彫りなど、ブレゲの洗練されたセンスと職人たちの卓越した技術の結晶とも言えるモデルは、多くの時計愛好家を魅了した。
2020年にはリニューアルされ、コレクション初となるブルーダイヤルが登場。今回のモデルはこの後継モデルにあたる。オフセンター・ダイヤルやギヨシェ彫りといったブレゲならではの無駄のない機能美、エレガントさをたたえたクラシカルな装飾を踏襲しつつも、現代のエッセンスを採り入れて仕上げられたモデルだ。
ブレゲ伝統のデザイン・コードが光る
職人の手作業による美しいギヨシェ彫りが施されたダイヤルはもちろんだが、とりわけ目を引くのが12時位置のムーンフェイズだ。ゴールド製の月のモチーフはハンマーを用いて仕上げられ、その月を囲む雲もサンドブラスト処理によってマットな質感が施されている。空はスパンコールが含まれたブルーラッカーでコーティングされ、見る角度によってスパンコールがまるで夜空に輝く星のように見える。月と雲と空が三位一体となったコントラストが美しいムーンフェイズとなって生まれ変わった。
また、日付と曜日を表示する左右の小窓も従来よりも拡張されたことで視認性を高め、丸穴が施されたブルースチールのブレゲ針もダイヤルを彩るアクセントとなっている。ブレゲが誇る装飾技法がちりばめられた「クラシック 7337」の美しさには息をのむばかりだ。
ムーブメントはブレゲの傑作が搭載
腕時計の心臓部であるムーブメントにも注目したい。「クラシック 7337」に搭載されたムーブメントはキャリバー502。厚さ2.4㎜というブレゲでは最薄となる傑作ムーブメントだ。香箱は薄型の美観を保つために、ふたのないオープン型が採用され、自動巻きのローターもダイヤル同様オフセンターに配置することで厚みを抑えている。さらにこの自動巻きのローターにもギヨシェ彫りが施されているため、シースルーのケースバックから眺めているだけでも心が躍る。
加えて磁場の影響を軽減するため、ひげゼンマイや脱進機にはシリコン素材を使用。「クラシック 7337」の美しさはそのままに、パソコンやスマートフォンに囲まれる現代での使用を想定したアップデートは、まさに時代に寄り添った進化と言える。
ブレゲのDNAを引き継いだ「クラシック 7337」
冒頭で2009年に初登場したと記したが、「クラシック 7337」のデザインの原点となったのは1812年に登場した懐中時計である。オフセンター・ダイヤルなどの印象的なダイヤルレイアウトはこの懐中時計に採用され、いまやブレゲを象徴するデザインと言っても決して大げさではない。今回登場した「クラシック 7337」は、言わばブレゲのDNAを引き継ぐモデルと言える。
ブレゲが紡いできた美意識と現代のエッセンスが見事に融合した新たな「クラシック 7337」、伝統と革新が共存する美しき一本は、現代のエレガンスを体現するモデルなのだ。
※価格はすべて税込み価格です。
問/ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211
https://www.breguet.com/jp
Text:AERA STYLE MAGAZINE